平成22年度採択
≪研究開発プロジェクト≫ A研究
音声つぶやきによる医療・介護サービス空間のコミュニケーション革新
■研究代表者
内平 直志
北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 教授
■目 的
- 作業的・心理的負担感の少ない行動型サービス向け時空間コミュニケーション技術の開発
- 負担感評価手法およびアシスト空間設計方法論によるシステム改善サイクルの実現
■アプローチ
- 「音声」と「つぶやき」の融合による行動型サービス向けハンズフリーインタラクション技術
- サービス技術開発(情報科学)、看護・介護現場での試行実験(医療、福祉)、サービス評価(社会科学)の分野融合による行動型サービスの設計方法論
本研究開発では、医療・介護のサービス現場における音声技術によるコミュニケーションの革新を目指します。Twitter的な準リアルタイム・コミュニケーションを、音声によるハンズフリーで実現することで、看護師さんや介護士さんのコミュニケーションの革新を目指しています。
近年、病院内でも音声インカム(トランシーバー)の導入が一部で広がっています。この方法では、音声メッセージは職場全体で共有され、蓄積もされません。本研究開発では、音声メッセージをサーバーで蓄積し、必要な人へ必要なタイミングで自動配信する技術を実現します。例えば、内視鏡室で看護師が「検査が終わりました」とつぶやけば、音声認識と位置情報およびスケジュール情報から状況を推定し、その情報を必要とする病棟の担当看護師にのみ配信されます(空間コミュニケーション)。また、看護中の気づきを音声メッセージとして残し、そのメッセージを看護記録作成時や引き継ぎ時に利用することもできます(時間コミュニケーション)。
今後の音声認識技術の飛躍的向上を時代の変化点とし、音声つぶやきによる新しいタイプのコミュニケーションは、医療や介護の行動型サービスの効率と質を大幅に改善できる可能性があると考えています。
■関連情報
- サイトビジット 2012.03.30
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電子情報通信学会 MSS研究会 2012.03.08
<PJ関連発表内容>
・「音声つぶやきによる看護・介護の時空間コミュニケーション」
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電子情報通信学会 MSS研究会 2012.01.26
<PJ関連発表内容>
・「仮想実験環境を用いた看護・介護サービスにおける音声つぶやきコミュニケーションの評価実験について」
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SICE関西支部 特別講演会 2012.01.25
<PJ関連発表内容>
・「製造業のサービス事業化の課題と設計支援技術」
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日本MOT学会 冬季セミナー 2011.12.13
<PJ関連発表内容>
・「JST問題解決型サービス科学研究開発プログラムにおける研究開発マネジメント」
演題1:「産学連携プロジェクトマネジメントの知識継承手法の検討」
演題2:「事業化を想定した研究開発マネジメント」
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第25回 人工知能学会 全国大会 2011.06.01~06.03
<PJ関連発表内容>
・音声つぶやきによる医療・介護サービス空間のコミュニケーション
・業務分析のためのトピックモデルを用いた行動推定
・認知症介護支援研究の技術動向分析
- サイトビジット 2011.03.03