問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

平成24年度採択

≪研究開発プロジェクト≫ A研究

ITが可能にする新しい社会サービスのデザイン

中島 秀之写真

■研究代表者
中島 秀之
公立はこだて未来大学 学長
■目 的

  • 中規模地方都市に適した公共交通モデルを構築し、都市内の様々なサービスと統合する方法論を提示する
  • 需要の変化、ユーザ関与の変化、マルチエージェントシミュレーションの役割の変化などに対応しながらサービスを実践し、その改良に向けた研究開発を進めるというループを作りだし、それを一般化する
  • 大規模なサービスシステムの中には導入に従い効率が一旦落ちるU字カーブを描くものがある。研究開発成果を社会実装する際に、規模効率のU字の谷間を持ち上げ、持続可能な交通社会を迅速かつ効果的に実現できる漸進的実装の方法論を確立する

■アプローチ

  • 市民の移動実態の調査と小規模運行実験: 移動実態調査⇒シミュレーション⇒サービス考案⇒小規模運行実験を繰り返し、その詳細な運行データを蓄積する
  • Smart Access Vehicle System(SAVS)のシミュレーションモデルの構築: 交通需要、交通動態を忠実に再現するモデルを構築する
  • 人流・物流シミュレーション: ひとやものの移動ログデータを取得し、分析する
  • SAVS配車アルゴリズムの性能と特性の評価: シミュレーションモデルに、実世界の需要や状況など、想定しうる条件を全て与えて評価する

近年、地方都市では人口減少や高齢化が進み、人の流れとモノの流れが停滞しています。この停滞は、都市の経済的、文化的活動の低迷を招く原因のひとつとなっています。

本プロジェクトは、画期的な交通システムを投入することで、人とモノの円滑な流れを産み出し、都市の活動を活性させるという課題に取り組みます。都市内の全てのバスとタクシーをフルデマンド化することにより、利便性の高い配車サービスの実現を目指します。
バスやタクシーの利用実態の調査データに基づくシミュレーションと実車輛を使った実地運行実験を繰り返すことで、人流と物流を段階的に活性化させるサービスを設計し、その有用性を検証します。

配車サービス戦略と創発する乗客の振舞いを分析し、それを汎化させることで、サービス科学の研究基盤の構築に取り組みます。

説明図

本資料は以下に帰属する
プロジェクト:ITが可能にする新しい社会サービスのデザイン
プロジェクトリーダー:中島秀之


スフィアより

■研究開発実施報告書


■関連情報