問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

トピックス

<2>サイトビジット 2011.03.03

今回はJST社会技術研究開発センター(RISTEX)の研究マネジメントの特徴である現地訪問(サイトビジット)について紹介します。


RISTEXでは研究開発プロジェクトの採択後に、プログラム総括、アドバイザー、フェロー等が採択プロジェクトと共にマネジメント活動を行っています。
その一つがサイトビジットです。問題解決型サービス科学研究開発プログラムのプロジェクト・チームは、対象とするサービス・システム(例えば病院)で実際にそれらを提供している人々(例えば看護士さん)と深く関わりながら研究活動をしています。プロジェクトの研究者は、いままでの活動の場であった研究室から一歩踏み出し、現場との協業によって新しい知を創造していきます。RISTEXでは研究マネジメントとして、現場での活動の状況を把握し、プロジェクト・チームと共によい成果を生み出す活動の一つであるサイトビジットを積極的に行っています。


2月に2件のプロジェクトのサイトビジットに行きました。


2月21日には木嶋プロジェクトのサイトビジットを行いました。戸谷プログラム・アドバイザー、澤谷、事務局でプロジェクトの会議に参加しました。
会議では、プロジェクト全体の確認、合意形成支援の方法論パッケージの開発の状況、アクションリサーチを通じた新たな試み・イベントの発想・創出、及びサービスシステム科学の創出について紹介の後議論が行われました。木嶋プロジェクト・リーダーから合意形成支援の方法論パッケージの重要な要素であるサービスコンポーネントシステムのモデル化について、経済学を基礎としたプラットフォームモデルの説明が行われました。2月19日、20日に、このプロジェクトのフィールド諏訪で行われた「スワいち」で、試験的にiPadを使ったアンケートによるデータ収集が行われました。この調査結果の概要は翌日の『長野日報』(2011年2月21日朝刊)に掲載されました。3月8日には、サービスシステム科学の創出に向けて「サービスシステム科学国際シンポジウム2011」が開催されます。岡谷・諏訪の人々と共に、合意形成支援の方法論パッケージの構築に向けた準備が進んできているようです。


木嶋プロジェクト会議の様子

木嶋プロジェクト会議の様子

2月28日には内平プロジェクトの全体会議に参加しました。
内平プロジェクト・リーダーによるプロジェクトの進捗と予定成果の概要の後、病院での看護業務分析の状況について説明がありました。看護業務のコミュニケーションの分析のために、作業の様子を絶えず記録する「黒子」を導入、2月初旬に5日間にわたり3パターンの看護業務の行動と音声データを収集しました。現在、まさにデータ分析を進めているとの事です。コミュニケーション革新を目指すこのプロジェクトの鍵となる音声インタラクション、セミアクティブ行動推定、アシスト空間設計について各担当研究者から紹介があり、熱い質疑が行われました。もう一つのフィールドである介護のモデル化及びサービス評価について紹介があり、最後に統合システムプロトのデモがありました。現場の人々にストレスなく使って頂けるよう開発を進めているようです。予定時間を2時間近く過ぎて会議室での議論は終了となりました。


内平プロジェクト会議の様子

内平プロジェクト会議の様子

今回行われたサイトビジットはいずれも都内で行われました。今後プロジェクトの現場にもお邪魔する予定です。サイトビジットでは、プロジェクト・チームの熱気を肌で感じると共に、これらのプロジェクトが創出する価値を現場の立場で考えてみる良い機会でした。研究マネジメント・チームも報告を待っているのではなく、研究開発の現場に伺うことが大切だと感じました。
今後もサイトビジットについてお伝えしていきます。お楽しみに!