問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

平成25年度採択

≪研究開発プロジェクト≫ B研究

価値創成クラスモデルによるサービスシステムの類型化とメカニズム設計理論の構築

西野成昭写真

■研究代表者
西野 成昭 
東京大学 大学院工学系研究科 准教授
■目 的

  • サービスシステムの構造を類型化するとともに、評価指標を構築する
  • サービスに共通する基盤的性質やサービスの設計に資する基本原理を解明する

■アプローチ

  • 実サービスのデータを収集し、価値創成モデルに基づいて類型化を行う
  • 類型化の成果をもとに経済実験を行う。経済実験では、サービスのメカニズムを設計し、それを観察、分析し、その結果をもとに再設計し、再び実験を行うというループのプロセスで実験を繰り返す
  • 経済実験の過程で蓄積された結果を総合し、サービス設計理論の構築を行う

《概要》

サービスに関する研究は、未だ個別の事例を対象とした研究が多く、サービスを一般化した構造として記述、説明できる枠組みが十分に確立されていません。

本プロジェクトは、サービスシステムの構造を類型化するとともに、設計に資する理論を構築することを目指します。具体的には、多種多様な業種を対象として、様々な経営指標に関するデータからサービスが持つ本質的な構造を抽出し、それを類型化した後、一般化した枠組みとして体系化します。同時にサービス評価のための指標の整理と構築を目指します。さらにメカニズムデザインの考えを応用し、経済実験によって類型化されたサービス構造についてのダイナミクスを明らかにするとともに、その評価を試みます。こうした取り組みを通じて、共通する基盤的性質や設計に資する基本原理を解明していきます。

本プロジェクトの成果は、サービス科学の研究基盤となるとともに、サービス設計を効率化し、新たなサービスの創出に貢献します。

《研究概念図》

説明図

本資料は以下に帰属する
プロジェクト:価値創成クラスモデルによるサービスシステムの類型化とメカニズム設計理論の構築
プロジェクトリーダー:西野 成昭


スフィアより