問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

平成24年度採択

≪研究開発プロジェクト≫ A研究

介護業務における情報活用基盤を用いた介護の質の評価に基づく、新しい「人財教育・評価サービス」の検討・実用化

村井 純写真

■研究代表者
村井 純
慶應義塾大学 環境情報学部 学部長/教授
■目 的

  • 介護の質に関する人事評価の支援サービスモデルを構築する
  • 介護者の「気付き」を促進する、熟練化支援のための研修サービスを構築する

■アプローチ

  • 情報技術を用いて、介護の質を評価するためのデータを取得する方法を開発し、そのデータを基に標準的な分析方法を構築する
  • 被介護者の状態に対する介護者の様々な「気付き」を見える化する
  • 熟練者と非熟練者の気付きの差異データを抽出し、分析する「状態把握システム」を活用することによって、評価対象とすべき項目を定量的に明確化する

介護業務においては、サービスの質を評価する方法が確立されていないため、介護熟練者が持つ優れた技術を評価したり、抽出したりするための客観的な方法がありません。そのため、介護の現場では、利用者が求める優れたサービスを介護者間で継承したり、それを維持したりすることができないという問題が生じています。

本プロジェクトでは、情報活用基盤を用いて介護業務の質を評価する仕組みを構築します。そして、その評価を基にした新しい「人財教育・評価サービス」を開発し、それを実用化できるようにすることを目指します。

具体的には、介護者それぞれが持つ被介護者の状態に関する「気付き」を定量化し、各介護者が持つ「気付き」の差異を認識できるようにします。そして、その「気付き」の内容を形式知化します。

介護の質に関する定量的エビデンスを基にしたモデルを構築し、それを熟練化支援の研修サービスへと展開します。

説明図

本資料は以下に帰属する
介護業務における情報活用基盤を用いた介護の質の評価に基づく、新しい「人財教育・評価サービス」の検討・実用化
プロジェクトリーダー:村井純


スフィアより

■研究開発実施報告書


■関連情報