HOME 研究代表者・研究課題 平成25年度採択 大井貴史
真の自在化学変換を担う分子技術の創出
もし、あらゆる有機分子の任意の位置で、意図した方向に結合をつくることができれば、分子の形を自在に組み換えていくことができます。本研究では、ラジカル反応を高度に制御するための分子技術を創出し、この夢の実現を目指します。すなわち、フリーラジカル種の発生段階と結合形成段階を同時にコントロールできる分子性触媒を合理的かつ精密に設計することで、「真の自在化学変換」を担う基盤技術を確立します。これにより、将来にわたって人類の豊かな暮らしを支えるものづくりのイノベーションを起こします。
PCET触媒の作用機序
光酸化/還元触媒として働くケトン分子
一電子移動の順序への非依存性
反応機構解析
触媒設計コンセプト
新規電子移動触媒の電子構造
図1:ラジカル反応の制御に有効な酸触媒の構造
図2:反応経路自動探索法による反応機構解析