HOME 研究代表者・研究課題 平成25年度採択 長岡正隆
マクロ化学現象シミュレーションに向けた
計算分子技術の構築
─複合化学反応・立体特異性・集合体構造の分子制御─
本研究では、多数の分子が集まった“分子凝集状態”で起こる複合化学反応の制御を目指します。そのために、ミクロに見ると非常に稀にしか起こらない化学反応(超希少現象)を、原子・分子情報を保持したまま扱う、新しい計算分子技術を創り上げ、科学技術イノベーションを図ります。具体的には、凝集系化学反応の立体化学制御と超ナノ階層集合体の構造制御を実現して、新機能材料を設計・創成します。最終的に、マクロ化学現象シミュレーションの計算分子技術の汎用環境を実験家と協働して提供したいと夢見ています。
図1 Red Moon methodology
図2 Schematic illustration of stepwise SEI film formation mechanism in the highly concentrated LiFSA/AN electrolyte solution. The stable SEI film can be formed in a stepwise fashionCopyright 2018, American Chemical Society.
図1 Red Moon方法論の展開
図2 新しい計算分子技術(Red Moon法)によって初めて実現したHf触媒によるエチレン重合反応シミュレーション
図1 混合MC/MD反応(Red Moon法)の基本ルゴリズムとその適用拡張性
図2 MDシミュレーションにより明らかにした、Hf錯体触媒での対アニオンの解離とエチレンの配位過程(活性部位開放機構)
図1 Red Moon法の展開(MC/MDサイクルの意味付け)
図2 FT30膜生成の実験的取り扱いにおける界面重合における反応機構の模式図
図3 SEI膜内の空孔比率の比較
図1:混合MC/MD反応シミュレーション法の
重合法への展開(最短結合法)
図2:凝縮系における振動数双解析法
左:振動状態密度 右:近似的赤外スペクトル
図3:単量体混合比率の膜構造への影響
(ポリアミド膜構造のステレオ図)
図1 混合MC/MD反応シミュレーション法
図2 ポリアミド膜構造のステレオ図
(MPD:TMC=1:1、2000MC/MDサイクル後)
図3 二次電池におけるSEI膜の電解液依存性