No.06-D1011月6日(土)10:00~12:00
ヒトは、どのように形作られるのか?この答えは「クロマチン構造」をみると分かるかもしれない。近年、がん、生活習慣病、不妊などの様々な疾患や、ウィルスなどの感染にクロマチン構造が関係していることが分かってきた。クロマチンは、ヒストンタンパク質にDNAが巻きついた構造体が連なり、折りたたまれた高次構造体である。クロマチンは、膨大なゲノムDNAの細胞核内収納や、遺伝子発現を制御する役割がある。我々は、このクロマチンの折りたたみ構造地図をクロマチンアトラスと名付け、最新の可視化技術を組み合わせ、生命の未来予想図を描こうとしている。本企画では、クロマチンアトラスを通し、最新の手法と知見に触れてもらう。
博士取得後、米国NIHで博士研究員ののち、理化学研究所に研究員として帰国。その後、早稲田大学 先進理工学部の教授を経て、2018年から東京大学 定量生命科学研究所の教授を務めている。
生命の根幹を担うクロマチンの謎を解明するために日夜研究に没頭している。生命の不思議を歌で届けるシンガー・ソングライティング活動も行っている。 Youtubeリンクはこちら、https://bit.ly/3zq8wgA。
2002年に博士取得後、北海道大学医学研究科と米国ノースカロライナ大学/ハワードヒューズ医学研究所で博士研究員としてエピジェネティクス研究に従事。 2009年に帰国し、京都大学キャリアパス形成ユニット、東京大学分子細胞生物学研究所(いずれもテニュアトラック教員)等を経て、2020年より東京大学定量生命科学研究所の教授を務めている。
博士取得後、2003年春から神奈川アカデミーおよび神戸大学にて博士研究員として研究をおこなう。2004年冬に東工大理学部物理学科の助手となり、現在は助教を務めている。生命の謎を解き明かすべく、細胞内にある分子の様子を分子レベルの分解能で観察できる光学顕微鏡を自作している。胡桃坂ERATOによって、この顕微鏡を完成させ、クロマチンの謎の一つでも解明できればと思っている。写真は最新の試料ホルダー。
1992年医学部卒業後、大学院、助手を経て2001年からテキサス大学で助教授、2007年に京都大学・理学部の特任教授を経て、2009年より東京大学・医学部の教授となり現在に至る。 低い温度を得意としており、大学院生時代から、クライオ電子顕微鏡を使って分子や細胞を-180℃で凍らせて観察したり、冬になるとスキーをしたりしている。
博士取得後、2018年から東京大学 定量生命科学研究所にて、助教を務めている。クロマチンにおいて起こる様々な生命反応の様子を可視化して、その仕組みを理解することを目指している。 昆虫観察が趣味で、休日は昆虫を探して野山を駆け巡っている。
博士取得後、早稲田大学で助教ののち、2009年米国Vanderbilt大学に博士研究員として留学中に、クライオ電子顕微鏡解析技術を学び、凍結したタンパク質やDNAなどが直接見られるクライオ電子顕微鏡に魅了される。 帰国後、沖縄科学技術大学院大学スタッフサイエンティストを経て、2018年より東京大学定量生命科学研究所の助教、2020年より准教授となり現在に至る。
10:00 | オープニング ~クロマチンアトラスの概要とプロジェクト発展後の未来への可能性~ |
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10:10 |
パネリスト講演 講演中にアンケート・コメントを募る! |
11:15 |
質疑応答 |
11:30 |
交流タイム アンケートを元に議論を進めよう! |
健康に未来を生きるために役立つ研究
生命の謎を科学で解き明かす未来
本企画を通して受けた質問から、クロマチンアトラスプロジェクトの意義、内容を伝えられたと感じている。
ライブで実際の研究装置やツールを見てもらうことにより、プロジェクトの内容を身近に感じてもらえた。
交流会も含め、研究内容に関する質問も具体的で、興味を持ってもらえたことが伺える。
親の健康状態が子の健康状態に反映し影響することについての関心の高さが、視聴者からの質問にて感じられた。人類が健康に生きていくために役立つ研究を目指す意義を改めて実感した。
本プロジェクトの遂行によって得られる成果が、将来の社会にどのように貢献できるのかを理解して貰えたことが、投票結果より伺える。
興味深かったが、知識がないと全体像が把握できないため、関連書籍などを読んでより深く知識を得たいという意見があり、参加者の科学に対する知識欲を刺激する一助になった。
研究職を選んだきっかけ、および研究者に必要な資質について討論し、研究者という職業について知ってもらえた。
精子のクロマチンの研究を通して、妊活や不妊に関する知識が得られたという意見が寄せられた。
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