SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル 分断を超えるソフトアライアンス・マッチング
Title Soft-Alliance Matching Mechanism
企画概要
ガラスの壁に分断された日本の既成の組織やルールに加え、コロナ禍で分断される社会を超えて、”柔らかいつながりをもつ明るい未来社会”を実現するイノベーションを実現したい。  そのための「ソフトアライアンス・マッチング」に関する展望を紹介する。そのためのメカニズムや価値創造に関して、参加者を交えパネルディスカッションを行う。  昨年出展したサイエンスアゴラのブースと参加者とを結ぶ「マッチング・ガイド・マップ実験」の振り返りながら、 サービス提供者と利用者を結ぶ仲介者(プラットフォーム)が「安定・効率・公平な3群マッチング・プラットフォーム」となるためのアプローチとその社会的意義を議論したい。
出展者名 データ・ケーキベーカ、早稲田大学 石川竜一郎研究室、福岡工業大学 小林稔研究室
Exhibitor Data Cake Baker Corporation
企画番号 2002
配信日時 11月20日(金)13:00-14:00
登壇者プロフィール 石川竜一郎(早稲田大学国際学術院教授)
2003年一橋大学博士(経済学)。2002年一橋大学助手、2003年〜2005年日本学術振興会特別研究員、 2005年〜2015年筑波大学システム情報系講師・准教授、2016年早稲田大学国際学術院准教授を経て2020年より現職。 ゲーム理論、実験経済学、集合知の経済学の研究に従事。

小林稔(福岡工業大学情報工学部システムマネジメント学科准教授)
2007年博士(工学)(東海大学)の学位取得。2007年~2014年エムエーシー(Management, Analysis & Consulting)代表、2014年現所属の助教を経て2016年から現職。 主として生産計画・スケジューリングの数理モデルを用いた研究に従事。

唐澤英安(データ・ケーキベーカ株式会社C.E.O.)
1964年ソニー 開発部、事業部、商品本部、プロダクツ・ライフスタイル研究所創立所長等、郵政省電気通信審議会専門委員等。 2000年ソニー退職後データ・ケーキベーカ創業。技術士(経営工学)。「連環データ分析」の理論とソフト開発等。

唐澤英長(データ・ケーキベーカ株式会社企画業務室長)
2004年データ・ケーキベーカ㈱。東京工業大学、諏訪東京理科大学等とのプロジェクトに参加。データ分析に関する特許発明数件申請登録。 「連環データ分析」のデザイン・レビューと利用法開発に従事。
プログラム
  • 13:00~ 唐澤英安:イントロダクション
  • 13:10~ 石川竜一郎:ことばが生み出す信頼とマッチング
  • 13:25~ 小林 稔:スケジューリング問題とマッチング・メカニズム
  • 13:40~ 唐澤英長:昨年のブースガイド・マップのマッチング結果等
  • 13:50~14:00 パネラーや参加者との対話

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

”ソフトアライアンス・マッチング”というコンセプトで、パネラーから、商店街と学生、 人気芸人とファンのコミュニティを形成する贈与に近い概念の共助的通貨が経緯を共有する「信頼感」に裏打ちされること、 また生産のスケジュール問題について、シャープレイ等のアルゴリズムでは求められない安定解が連環データ分析で得られる例を示しながら、 品目と機械、生産側と営業側等が多様なKPIを「納得的」なマッチングを目指す問題であること、 最後にサイエンスアゴラの企画展示と参加者の「満足感」は、展示コンテンツの言葉と意味が仲介するコンセプト・コンパスチャートによるマッチング診断結果としてプレゼンされた。
参加者から、このコンセプトは、Dependableな合意形成問題や、関心を見える化からコラボレーションに繋げる方法、 さらにコミュニティで感謝交換の感度を上げ貢献型に変える問題等、短時間ではあったが、幅広い適用分野への可能性の示唆を頂くことができた。

分断が広がる中、多くの多様な参加者が集まり、”ソフトアライアンス・マッチング”について、最近のノーベル経済学賞にまつわるオークションやマッチングメカニズム、 さらにはGAFAのプラットフォーム論等、イノベ―ションに繋がる議論ができ多様な示唆が得られた。
言葉とデータが介在する”ソフトアライアンス・マッチング”と、”連環データ分析”の社会実装の機会を得て”イノベ―ティブ・ソーシャルデザイン”への展望に繋げたい。

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