JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた共創」の実現目指して

2019年10月21日

  • 主催:

    科学技術振興機構(JST)

  • 開催日:2018年8月30日 ~2018年8月30日

解くべき課題

◆SDGsを各セクターで「自分事」にする方法やビジネスチャンスにつなげる方法
◆SDGsを達成するための取り組みを活性化させる方策の検討
◆科学技術の役割、SDGsに効果的に役立てる方法
◆「共創」するための仕組み

取組のポイント

セミナーにおいて、SDGs達成に向け、各セクターが自分事にして、何をすべきかを考えるため、以下について議論を行った。
◆SDGs達成に向けた挑戦的な取り組みや、産業界で実践されているユニークな取り組みなどを紹介。
◆取り組みをさらに活性化させるための方策などについて、多様な分野で活躍している5人の登壇者が熱心に意見交換。
◆「SDGsを各セクターで「自分事」にするには?」「科学技術をさらに効果的に役立てるには?」「SDGs達成のために多くのセクターの知やリソースを結集するには、どのような仕組み作りが必要か」について議論。

取組内容

◆JST「科学と社会」推進部・部長 荒川敦史氏
セミナーの狙いや、SDGs達成に関する日本の国際的評価、JSTが関係機関と検討を進めている共創の枠組み(通称:CHANCE構想など)について説明。

◆産学官民からの代表者5人がそれぞれの取り組み、事例を紹介。

・JST研究開発戦略センター・センター長代理 倉持隆雄氏
SDGs推進に関する国内外の政策動向を紹介。「SDGsは経済・社会・環境を重視する科学技術イノベーション・エコシステムを構築するチャンス」と指摘。

・前橋総合技術ビジネス専門学校校長 小島昭氏
鉄と炭素材を組み合わせた鉄イオン供給装置「鉄デバイス」によるカキ養殖技術が日本各地の漁場復興に貢献した研究事例を紹介。

・筑波大学 地中海・北アフリカ研究センター長/生命環境系教授 礒田博子氏
「北アフリカにおける研究成果の社会実装」と題し、モロッコ王国とチュニジア共和国と共に実施している地中海食資源に着目した研究プロジェクトを紹介。

・Japan Innovation Networkディレクター 小原愛氏
民間企業がSDGsをイノベーションやビジネスの機会と捉えるべき理由を説明。さらに、「SATREPSプロジェクト成果を活用したSDGsビジネス化支援プログラム」を取り上げ、社会実装のためのビジネスモデル構築の取り組みを紹介。

・SDGパートナーズ代表取締役CEO 田瀬和夫氏
「SDGsの無数のリンケージから解決策をつなぐため、複数層のAIを活用する構想を考えている」と説明。

◆5人によるパネルディスカッション
・「SDGsを自分事にするには?」→自分の育ってきたエリアを飛び出すことが重要。自分に何ができるかを考える。
・「科学技術をさらに効果的に役立てるには?」→科学者と異なる視点を持つ人たちと結びつくことでビジネス化につながる。(帰納法思考と演繹法思考)
・「SDGs達成のために、どのような仕組み作りが必要か?」→様々なステークホルダーを取り込み、、目指すべき未来の社会のデザインをバックキャストの視点で仕組みを作る。(CHANCE構想へ)

議論の参加者

・JST「科学と社会」推進部・部長 荒川敦史氏
・JST研究開発戦略センター・センター長代理 倉持隆雄氏
・前橋総合技術ビジネス専門学校校長 小島昭氏
・筑波大学 地中海・北アフリカ研究センター長/生命環境系教授 礒田博子氏
・Japan Innovation Networkディレクター 小原愛氏
・SDGパートナーズ代表取締役CEO 田瀬和夫氏
(所属・役職は2018年8月時点)

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