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Additive Manufacturing(AM:付加製造)技術は、3次元構造体を切削加工のような引き算ではなく、原材料の付加による足し算により、自由度の高い複雑造形体を生み出すための新たなモノづくり手法の一つとして考案されました。その結果、航空・宇宙部品に代表される輸送機器分野、エネルギー分野、医療・福祉分野、家電分野、さらにはアミューズメント分野に至るまで幅広い分野での応用が期待されています。
さらに近年では、情報科学に牽引される形で、IoT化やMI技術の高度化、AI活用によるマスカスタマイゼーション対応により、Additive Manufacturing技術は装置そのものに限定されず、使用する材料、ソフトウエア、品質管理、サプライチェーン、関連サービスまでをも含めたトータルシステムとして進化しています。
一方で適用可能な材料種は金属、セラミックス、高分子、バイオ材料、そしてその複合材料と極めて多彩であり、形状の最適化から材質の制御による機能創成、さらには3次元から多次元化へとその期待は益々膨れ上がっています。
こうした現状の中、今回のコロキウムでは、金属、セラミックス、高分子(樹脂)それぞれの材料の本質に回帰し、個々の材料に固有ならびに共通となるAdditive Manufacturing技術の利点・欠点、さらには将来展望や複合化への課題について整理し、SIP/革新的構造材料における航空・宇宙材料に代表される革新的構造材料としての適用への道筋、学理構築の方策について議論します。
コロキウム=ディスカッションを伴うシンポジウム
材料の種類を問わずに靱性を向上させる方法を整理し、学術的な側面から材料の靱性向上(高靭性化)を最大にするための組織を展望し、実際の材料開発に応用する方法などを議論することを目指します。
このような議論を行うために金属材料、金属間化合物材料、セラミックス材料、高分子材料、複合材料の分野から材料の種類を問わない高靭性化機構を議論することを目的とする。