このイベントは終了しました。
盛況のうちに終了いたしました。
多くの方々にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。
構造材料としての性能(パフォーマンス)を考える上で、破壊現象を理解することは重要です。しかし破壊現象は、サイズに関してはナノ、ミクロ、マクロのスケールに渡る現象であり、また時間に関しては、ps オーダーの原子面の分離から、実際の応用においては何十年という時間を考えなければならない、広範囲の時間スケールに渡る現象でもあります。前回議論したように、このコロキウムでは、金属材料・無機材料・有機材料・複合材料などの材料に依存しない形で、普遍的あるいは統一的に破壊現象を理解することを目指しております。そして、そのような取り組みが構造材料の性能の向上、あるいは新しい構造材料の開発につながるものと考えております。
今回は、いつなぜ破壊が生じるのか、あるいは破壊をどのように定義するべきなのかという、「破壊のクライテリオン」を取り上げます。ナノレベルからマクロスケールまでのアプローチを紹介していただき、さらに時間軸も考慮することにより、どのように破壊現象を考えたら良いかを議論する予定です。各研究者が対象としている材料やスケールによって、破壊の捉え方は必ずしも一様ではないとは思いますが、他の分野の研究者の考え方も知ることにより新たなアイデアが生まれることを期待しております。
コロキウム=ディスカッションを伴うシンポジウム
材料の種類を問わずに靱性を向上させる方法を整理し、学術的な側面から材料の靱性向上(高靭性化)を最大にするための組織を展望し、実際の材料開発に応用する方法などを議論することを目指します。
このような議論を行うために金属材料、金属間化合物材料、セラミックス材料、高分子材料、複合材料の分野から材料の種類を問わない高靭性化機構を議論することを目的とする。