[社会変革基盤] 2022年度採択課題

石川 翔吾

Well-being最大化のための個性適応型目標創生

研究者
石川 翔吾

静岡大学
学術院情報学領域
講師

研究概要

個性情報に基づいて人生をシミュレートする技術を開発することで、健常者を基準としてそこに近づける従来の研究の方法論を脱却し、人それぞれの活力のある生き方をアシストする研究基盤の創出を目指します。認知症ケアの分野において、認知症本人も含めた共同創造の方法論で、医療や介護情報に基づいて個性を構成する要素を包括的にモデル化し、well-beingを最大化するための目標創生技術を開発・実装します。

牛島 光一

反実仮想で測る公的資源配分の依怙贔屓と非効率

研究者
牛島 光一

筑波大学
システム情報系
助教

研究概要

政治的依怙贔屓は非効率な公的資金配分と政治不信を介して、社会に(厚生の)損失をもたらしている可能性がある。本申請プロジェクトは、政治的依怙贔屓がどこで、どの程度起きており、また、これによる厚生損失があるとすればどれくらいか、について調べる。分析は機械学習とオルタナティブデータ(衛星画像)を活用し、ユニークな大規模調査情報の予測値パネルデータを構築することで行う。

小倉 有紀子

共生の条件を探る: 価値観の融和はどこまで可能か?

研究者
小倉 有紀子

北海道大学
社会科学実験研究センター
特任助教

研究概要

SNSの発展などを背景に、社会における価値観の分断が可視化されるようになりました。一方で人の価値観は固定されたものとは限らず、他者との相互作用を通じて変化する場合があります。人々の価値観の融和はどの程度まで可能で、どこから不可能なのでしょうか。この問いに行動科学・神経科学・情報科学の観点から取り組み、多様な人々が互いに平和に共存できる「共生社会」の実現に貢献することを目指します。

金本 圭一朗

家庭と都市の持続可能なライフスタイルへの転換に関する研究

研究者
金本 圭一朗

人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
准教授

研究概要

地球環境問題が深刻化する中で、国や企業だけでなく、家庭や都市も変化を迫られている。家庭や都市は、温室効果ガス排出量や大気汚染物質を直接出すだけでなく、消費を通じて、住んでいる場所とは全く異なる場所で環境に対して影響を与えている。本研究は、都市や家庭の消費がサプライチェーンを通じてどの程度環境負荷を排出しているのか、そして、その将来への見通しを定量化する。

金 惠璘

良い集合的決定の心理・インタラクション基盤の究明

研究者
金 惠璘

東京大学
大学院人文社会系研究科
特任助教

研究概要

かつてない速さで変化する社会の中でより良い集合的決定を生みだすにはどのようなシステムを構築すれば良いかを検討し、社会の設計指針を確立することは重要な課題です。本研究は、良い集合的決定を生み出す心理・インタラクション基盤を解明するために、大規模ウェブ実験と生理測定を組み合わせたマルチスケールのデータから人々の認知・行動アルゴリズムを明らかにし、社会的分断を改善できるシステムの構築を目指します。

小林 哲郎

民主主義のレジリエンスを高めるための社会変革技術

研究者
小林 哲郎

早稲田大学
政治経済学術院
教授

研究概要

近年、権威主義に親和的な非民主的ナラティブの浸透にソーシャルメディアが利用されていること、日本人の民主主義に対するコミットメントが弱いことが明らかにされてきた。また、世界的に民主主義が後退し権威主義が台頭する中で、日本においても民主主義のレジリエンスを高める必要がある。本研究は、個人・ネットワーク・社会の3つのレベルにおいて非民主的ナラティブの浸透を防止する社会変革技術の開発を遂行する。

坂地 泰紀

因果情報を用いた経済ナラティブシミュレーション

研究者
坂地 泰紀

北海道大学
情報科学研究院
准教授

研究概要

大きなイベントに伴う経済のレジームチェンジが頻発しており,ただ時系列を解析するだけでは,経済の見通しは全く立たない状況になっている.そこで,ロバート・J・シラー博士が提案しているナラティブ経済学を実証する形で,テキストマイニングとシミュレーションを組み合わせた新たなモデルを構築することで,ナラティブ経済学を実証することで新たな経済分析を可能にする.

佐藤 翔輔

被災者と未災者が共に学ぶデジタル災害空間基盤

研究者
佐藤 翔輔

東北大学
災害科学国際研究所
准教授

研究概要

1)デジタル空間災害における語り部の被災体験および周辺現象の再現として,それらの統合,没入感の評価実験を行う.2)語り部と異なる行動を体験できるシミュレーション機能を実装するために,歩行デバイスによる実装,行動シミュレーション機能の妥当性・有効性の検証を行う.3)学び・気づきによる集合知の共有システムを実装するために,未災者による疑似体験の蓄積と解析,疑似体験を行った未災者の行動変容観察を行う.

善甫 啓一

非整数人から成るサービスアクターキメラによる価値共創

研究者
善甫 啓一

筑波大学
システム情報系
准教授

研究概要

VR体験をメタ構造として捉えて,サービス生産能力ですらアセット化した社会のVRシミュレーションを行い,最適なサービスデザインを探索を目指す。特に,リモート技術の発展で実現される,サービスの生産者(サービスアクター)の部分的融合によって成るアクターキメラの活用を想定している。アクターキメラ技術やその主体感がサービス生産性に与える影響を明らかにし,経済最適な価値共創行動のデザイン方法を確立する。

山本 江

人流を解析・誘導するマルチスケール超群集シミュレーション

研究者
山本 江

東京大学
大学院情報理工学系研究科
准教授

研究概要

感染症の拡大防止や緊急避難時の効果的な誘導を行うことを目的として、都市と都市の間の人流、駅や交差点等の公共空間における歩行者群集の流れ、といったスケールの異なる人流の相互作用を考慮した数百~数千人規模の超群集シミュレーションモデルを開発し、そのパラメータ同定による感染リスクの評価、及び行動誘導へのフィードバックを行う基盤技術を研究します。

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