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- [人とインタラクション] 令和元年度採択課題
群馬大学
情報学部
准教授
多感覚編集インタフェースを構築するために、独自に提唱している経皮電気刺激の神経刺激メカニズムに基づき、神経のシナプス間隙でのイオン泳動シミュレーションを構築します。このシミュレーションに基づいた刺激設計によって感覚編集のための刺激を設計し,刺激から得られる感覚量を実験で計測します。その計測結果をシミュレーションと対応させることで,刺激/イオン濃度/感覚の推定が可能な感覚編集モデルを構築します。
大阪大学
大学院基礎工学研究科
准教授
映像投影により現実世界の見え方を操作する空間拡張現実(AR)は、AI・IoTと組み合わさることで実世界をスマートに拡張し、人間と環境が高度に調和するインタラクションを実現します。一方、従来は「環境照明の欠落」や「遮蔽による影」などにより、投影映像と実世界を違和感なく融合できていません。本研究では、これらの課題を解決して、対象表面の反射が自然に変化したように見える空間AR技術基盤を創成します。
東京大学
大学院医学系研究科
特任講師
睡眠は人々の心身の健康の基盤を成す重要な生命現象であり、良質な睡眠を如何に獲得するかは現代社会の本質的な課題です。本研究では、睡眠中の脳の状態遷移現象に着目し、良質な睡眠の獲得に資する睡眠動態制御手法を開発することを目指します。非侵襲的脳刺激法を用いて眠りの深さのコントロール(良質な眠りのデザイン)を実現する基盤技術を開発し、これが海馬を中枢とする睡眠中の空間記憶の定着を促進することを実証します。
大阪公立大学
大学院工学研究科
准教授
パーソナルモビリティ・ビークル(PMV)の自動運転の適用にあたっては、PMVの車両力学に加え、操縦者のダイナミクスを考慮した制御が重要となります。ここでは、人間の操縦(意図あり)/乗車(意図なし)の違いを解明すべく、三次元動作解析装置を用いた運動取得およびマルチボディダイナミクスを用いたモデル化を行います。運転主体が人間側、システム側の2つの自動運転レベルに分けて、自動運転制御を構築します。
東京大学
大学院情報理工学系研究科
特任助教
本研究では、プロの現場における3Dモデリング作業のうち、手作業で行われている作業の支援技術を研究します。具体的には、「3Dプリントにおけるサポート構造の生成」と「3DモデルのUV展開」の2つを対象とします。本研究は現場での実用性を重視しているため、ノイジーな入力でも破綻しない手法を提案する計画です。また、研究成果は既存ソフトウェアのプラグインといった、利用しやすい形での公開を目指しています。
大阪大学
大学院生命機能研究科
准教授
本研究では、「自己顔のレタッチ(修正加工)依存」に着目し、若い女性の顔のレタッチ行動を強化する神経機構と過度な行動を抑制する神経機構を脳活動計測により同定します。また、何歳ごろから自己像の歪みが生じてくるか、様々な年齢の子供の行動を比較することで明らかにします。さらに、実際のSNSインタラクションの場に介入することで、自己像の歪みを補正できるインタラクションデザインの在り方を探索します。
北海道大学
電子科学研究所
教授
本研究では、独自の材料開発・デバイス技術により、変動する環境下においても生体呼気から安定的に化学情報を収集可能な人工嗅覚センサシステムを創製し、これにより実現される多次元生体化学情報の収集・時空間解析の有用性を実証することで、化学情報を介して人間と環境のインタラクションを理解・デザインする新たなInternet of Human Chemistry (IoHC)の基盤技術構築を目指します。
情報通信研究機構
脳情報通信融合研究センター
テニュアトラック研究員
本研究では、主観的時間制御システムを実装します。このシステムでは、ウェアラブルデバイスによりユーザーの視覚・生体情報を収集し、多層人工神経回路を用いて時々刻々と変化する主観的時間の流れを推定します。そしてその情報をもとに最適な感覚刺激あるいは脳刺激を与えることで主観的時間を変調し、ユーザーの希望する主観的時間の流れを作り出すシステムを開発します。
東京大学
大学院総合文化研究科
准教授
人間がヒトやモノを評価する際,認知バイアスにより評価がゆがみます.本研究では,行動経済学で議論されている様々な認知バイアスを考慮して,評価プロセスを数理モデルで表現し,評価のゆがみの解消を目指します.様々な評価タスクを適応的に発行し,それに対する反応から各自の認知バイアスを推定します.集団での評価集約過程における認知バイアスの推定も行い,個人や集団が対象に与える真の評価の推定を実現します.
産業技術総合研究所
研究企画室
企画主幹
緊張によるスポーツの本番での失敗は過度な筋の共収縮によるパフォーマンスの低下が一因です。筋は収縮させるのは容易ですが、脱力させることは極めて困難です。本研究は運動力学介入および認知介入により身体環境インタラクションを変化させ、運動スキル(筋脱力)獲得支援の実現を目的とします。そしてスポーツサービスとして社会実装し、本番での失敗を防ぐことで運動へのモチベーションを向上させ、運動習慣定着を実現します。