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- [社会デザイン] 平成30年度採択課題
同志社大学
文化情報学部
准教授
地域や職場、学校といったコミュニティにおける人々の信頼関係やつながりを表す概念をソーシャルキャピタル(SC)と呼びます。SCの蓄積は貧困・失業・犯罪の抑制や健康増進に寄与することが明らかになっています。本研究では、人々との対話を通じ、コミュニティに内在する他者とのつながりを互いに気づかせることでSCの醸成を支援する、自律対話ロボットシステムを構築することを目指します。
東京大学
大学院総合文化研究科
准教授
本研究は、統計・数学の理論的な発見を利用して、深層学習の抱える高コスト問題を解決しようという試みです。深層学習は学習に膨大なコストがかかるため、実用上のシステム調整を迅速・柔軟に行うことが困難です。本研究は、低コスト学習に必要な「適応ネットワーク」を理論的に構築し、それに基づく効率的なアルゴリズムを開発することで高コスト問題を解決し、社会の実情に沿った深層学習の普及を促進します。
筑波大学
図書館情報メディア研究科
准教授
本研究では、「データ検索エンジン」を構築し「世界中のオープンデータを整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ことを目指します。データ自体の分析によって索引を構築し、データの内容に関する問い合わせやデータの要約を実現することで、柔軟で効率的なオープンデータへのアクセスを可能にします。データ検索エンジンの実現により、オープンサイエンスと人々のデータに基づく科学的な意思決定を支援します。
芝浦工業大学
情報工学科
教授
将来、道路交通網など公共空間における事故や犯罪の不安が増大していくことが懸念されます。提案する「データを目利きできるネットワークAI」により、実空間情報の精度に寄与するデータほど重要であると学習し制御を行うことで、重要度の高いデータがリアルタイムに到達できるようになります。リアルタイムかつ高精度な実空間情報により事故や犯罪に対する予防と迅速な対応が可能な社会の実現を目指します。
情報・システム研究機構
国立情報学研究所
准教授
変数間の高次相互作用の探索と分解を実現する解析技術を確立し、基礎理論及び実践的アルゴリズムを創出します。多数の変数からなる多変量データに潜む高次相互作用を効率的に探索し、変数のノックアウトをモデル上で適用することでそれらの高次相互作用を分解し、精緻なデータ解析を実現します。遺伝学や脳科学などの分野へ応用することで、これまで明らかになっていない関連性の発見を目指します。
奈良先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科
准教授
機械が様々なことを言葉で正確に伝えてくれる社会を目指して、機械が生成した文の正誤を的確に評価するための人手評価尺度および自動評価方法を創出、さらにその評価を改善指標とする高精度な言語生成を実現します。従来の技術では見逃しがちであった、一見流暢であっても実際には内容が誤っているような機械生成文に特に着目した次世代の評価技術について研究し、提案する人手評価尺度に基づく言語生成のメタ評価用データセットを構築・公開します。
大阪大学
産業科学研究所
准教授
本研究では、ユーザにカスタマイズされた使いやすい音声対話システムの実現を目指します。具体的には、ユーザとの音声対話を通じて音声認識用モデルをシステムが自動更新し、はじめはわからなかった言葉や言い回しをシステムが次第に認識する技術を開発します。また、複数のシステム間でデータを共有したうえで、個々のユーザの言い回しや語彙・発音の出現傾向を反映させるモデル更新技術の開発も行います。
京都大学
大学院情報学研究科
准教授
本研究は密集した複数人物を撮影した多視点映像から各人物の3次元行動理解を目的とするものであり、人物の密集に起因した相互遮蔽による観測の不完全性という問題に対して、システムが群衆の行動を予測し、不完全な情報を補うべく能動的に観測視点群を制御することによって、より行動理解に適した観測を行う能動的分散協調視覚を提案し、実社会に参加して人と共生する知能を備えたロボットの実現に向けた基盤技術を創出します。
名古屋大学
大学院工学研究科
准教授
てんかんの国内有病者数は100万人と多大ですが、てんかん専門医は約400名と不足し、非専門医の治療を受けているてんかん患者も多く存在しています。てんかん患者に質の高い治療を提供することは社会全体の課題ですが、専門医の育成には時間を要するため非専門医によるてんかん治療の質の改善が急務といえます。本研究では、専門医以外の医師によるてんかん診療の質向上を目指し、てんかん診療支援AI基盤を開発します。
名古屋大学
大学院工学研究科
准教授
これまで伝達・共有が困難であった人の動作情報を利活用できる社会を目指し、衣服として常用可能、かつ、衣服自体の伸縮で多面的に力を伝達して動作を教示する新しい着衣型デバイスを研究します。三次元的に変形可能、かつ、三次元的に力を伝達可能な布型デバイスの構成と制御法を明確にします。柔軟な布型デバイスを用いた上半身用着衣型デバイスを開発、上半身動作の教示実験を通し、身体動作の直接的な教示効果を検証します。
日本電信電話(株)
コミュニケーション科学基礎研究所
研究主任
画像や音声、テキストを提示している時など多様な刺激条件下におけるfMRI脳計測信号から、詳細な言語情報を解読する技術の開発を行うことで、脳情報通信技術をより柔軟に利用できる社会システム基盤の構築に貢献することを目指します。具体的には、(1)解読情報の詳細化、(2)解読モダリティの多様化、(3)脳における言語表現の神経基盤の解明の3つの具体的目標の実現を目的とします。