水素領域

プログラムオフィサー(PO)

内田裕之

内田 裕之

山梨大学 名誉教授/客員教授

領域の概要

水素は、利用時に温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーであり、また、多様な資源から製造できるため、国内での製造や、海外からの資源の調達先の多様化を通じ、我が国のエネルギー供給・調達リスクの低減に資するエネルギーとして、2050 年カーボンニュートラル実現に向けた鍵となる技術です。
2050 年カーボンニュートラルまでの道筋に貢献し、将来産業の創出が期待される技術開発のうち、我が国のアカデミアによる大きな貢献が期待できる、「水素製造技術」、「水素貯蔵技術(輸送に資する貯蔵技術を含む)」、「燃料電池技術」等の領域において研究開発テーマを設定します。
(文部科学省から示された「革新的GX技術創出事業(GteX)」研究開発方針(領域:水素)より作成)

目的

本領域では、2050年カーボンニュートラルを目指す上で必要不可欠な水素について、再生可能エネルギー由来の電力を用いた水電解による製造、貯蔵から利用に関わる先進的技術の開発により、水素社会の実現に貢献します。アカデミア等のシーズを活かして、現状のボトルネック課題を革新的に打破するための技術開発や、新概念の創出、およびこれら技術の実用化に向けた研究開発を対象とし、要素技術の基礎研究に留まらず、材料の評価とスケール化の見通しまでを一気通貫で行い統合的な研究開発を推進します。また、広い視野を持ち展開力のある人材を育成・輩出していくことも目的とします。
詳細は水素領域 研究開発計画(事業計画)(482KB)および令和5年度募集要項 (1.39MB)をご覧下さい。

研究開発課題

チーム型研究

高効率・高耐久・低コスト化を可能にする水電解システムの実現

高効率・高耐久・低コスト化を可能にする燃料電池システムの実現

高密度・高耐久・低コスト化を実現する水素貯蔵システムの開発

革新的要素技術研究(終了)

IL-FE-SEMとAIの連動による材料解析メソッドの開発研究期間:2023.10~2024.3
研究開発代表者
衣本 太郎
水素挙動を捉えるマルチビームオペランド計測技術開発研究期間:2023.10~2024.3
研究開発代表者
菖蒲 敬久
層状複水酸化物を用いた無機系アニオン交換膜の開発研究期間:2023.10~2024.3
研究開発代表者
忠永 清治
錯体水素化物のアンミン錯体形成による高水素密度化研究期間:2023.10~2024.3
研究開発代表者
宮岡 裕樹
低温動作プロトン伝導性酸化物電解質の開発研究期間:2023.10~2024.3
研究開発代表者
山崎 仁丈

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領域アドバイザー(AD)

(五十音順)
氏名 所属・役職
江口 浩一 京都大学 名誉教授
岡島 博司 トヨタ自動車株式会社 先進技術統括部 主査/担当部長
栗山 信宏 産業技術総合研究所 企画本部 知財・標準化推進部 標準化推進室 標準化オフィサー
小林 哲彦 大阪産業技術研究所 理事長
櫻井 輝浩 芝浦工業大学 複合領域産学官民連携推進本部 研究推進部 研究企画課 産学官連携コーディネーター/リサーチアドミニストレーター
霜鳥 宗一郎 東芝エネルギーシステムズ株式会社 エネルギーアグリゲーション事業部 シニアフェロー
福井 弘行 科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー
本間 敬之 早稲田大学 理工学術院 教授
光島 重徳 横浜国立大学 大学院工学研究院 教授

トピックス

2025年5月1日
[燃料電池チーム] 熊本大学 大山順也 准教授らが研究成果を発表しました
「燃料電池触媒の非白金化へ前進~高耐久性コバルト触媒の開発に成功~」
熊本大学プレスリリース
2025年1月8日
[水電解チーム] 物質・材料研究機構 坂牛健 チームリーダーらが研究成果を発表しました
「グリーン水素製造の新たな鍵:電極触媒の真価を見える化する新手法 ~局所酸性度が性能に影響、新規触媒材料の開発加速に期待~」
JSTプレスリリース
2024年10月28日
[水電解チーム] 山梨大学 宮武健治 教授らが研究成果を発表しました
「高性能高耐久性水電解セルを可能とするアニオン膜を開発 ~ポリフェニレン型高分子の置換基と組成の最適化で高導電率と安定性の両立が可能に~」
山梨大学プレスリリース
2024年10月1日
[水電解チーム] 理化学研究所 中村龍平 チームリーダーらが研究成果を発表しました
「触媒寿命の数理モデル~電極触媒の耐久性予測に向けて~」
JSTプレスリリース
2024年 8月20日
[水電解チーム] 東京大学 内田さやか 教授らが研究成果を発表しました
「極性金属酸化物クラスターを構成要素とするイオン結晶による高速プロトン伝導体を開発―環境にやさしく高効率な水素エネルギーシステムへの応用に期待―」
JSTプレスリリース