事業概要

GteX(革新的GX技術創出事業)とは

世界各国においてカーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速し、GX(グリーントランスフォーメーション)関連投資も急速に拡大しています。GXの実現のためには、2050年のカーボンニュートラル等の脱炭素を実現するとともに、産業競争力の強化、経済成長・発展が必要不可欠です。2050年時点の削減目標の達成や将来産業の創出に向けては既存技術の導入だけではなく新規技術の創出が必要であり、そうした技術を継続的に生み出すためには、産業界における実証や技術開発と並行してアカデミアにおける研究開発と人材育成への支援、企業とアカデミアの真の連携に取り組むことが重要となります。

本事業では、我が国のアカデミアにおける基礎研究力の高いポテンシャルと蓄積を最大限活用し、大学・国研等における研究開発及び人材育成を支援し、革新的な技術シーズの創出や人材輩出の観点からGX(グリーントランスフォーメーション)の実現への貢献を目指します。GXの実現につながる革新的技術を創出するためには、単に要素技術の基礎研究のみならず、研究の縦割りを打破し、例えば、材料開発やエンジニアリング、評価・分析、データ運用・解析等、様々な研究室・研究者が集結し研究開発目標達成に向けて「チーム」として一気通貫で統合的に研究開発を行う体制の構築が不可欠です。 そこで、グリーン成長戦略で定める14分野に繋がり、日本のアカデミアの将来的な貢献が大きく期待できる領域として「蓄電池」「水素」「バイオものづくり」を領域として設定し、大学等のトップレベルの研究者がオールジャパンの統合的な「チーム型 」で行う研究開発を支援します。領域設定については、グリーン成長戦略の改定や産業動向、研究開発動向等を踏まえて必要に応じて見直しを行います。 

本事業は文部科学省「 革新的GX技術開発小委員会」における方針に従い策定しています。

JST事業における位置づけ

JST事業における「GteX(革新的GX技術創出事業)」の位置づけ

運営体制

プログラムディレクター(PD)/革新的GX技術推進委員会 委員長

魚崎 浩平 北海道大学 名誉教授

魚崎 浩平

北海道大学 名誉教授/物質・材料研究機構 名誉フェロー/科学技術振興機構 研究開発戦略センター 上席フェロー

革新的GX技術推進委員会 委員

(五十音順)
氏名 所属・役職
小原 春彦 産業技術総合研究所 上級執行役員 エネルギー・環境領域 領域長
菊池 昇 株式会社トヨタコンポン研究所 代表取締役所長
篠崎 和子 東京農業大学 教授
高原 淳 九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授
辰巳砂 昌弘 大阪公立大学 学長
山岸 秀之 旭化成株式会社 ライフイノベーション事業本部 専務執行役員ライフイノベーション事業本部長
山地 憲治 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 理事長