SCIENCE AGORA

2021年11月3日(水・祝)7日(日)

《プレアゴラ》10月10日(日)11日(月)

f_icon
twitter_icon
jst_logo_icon

No.06-D1311月6日(土)13:00~15:00

どんなときでも理科をあきらめない!
災害時に途切れない教育セーフティネットワークとは?

Never give up on science education even if disasters strike! Let us think about a disaster resilient and sustainable education safety network.

お茶の水女子大学SEC Science and Education Center, Ochanomizu University

企画概要

img06-d13_00

自然災害や、現在のコロナ禍により小中学校の理科は、授業時間や場所・教材の不足、感染防止対策など、実験観察がままならない状況になります。お茶の水女子大学では平成28年度より小学校3年から中学校3年までの理科実験を網羅し、理科室など特別な設備・器材がなくても実験ができる「減災どこでも理科実験パッケージ」を被災地を含めて全国の連携地域の教員らと開発してきました。本企画ではプロジェクトで開発・検証してきた理科教材を取り上げつつ、ウィズコロナ時代、さらに今後起こりうる災害に対して普段通りの理科授業・実験観察をいかにして行うのか?未来の教育セーフティ・ネットワークを学校教育に関わる参加者と構想します。

Natural disasters and the current COVID-19 pandemic have caused a shortage of class time, space, and teaching materials. The pandemic, in particular, has made infection prevention measures necessary. Therefore, it has been impossible for students to conduct sufficient observations and experiments in science classes for elementary and junior high school. Since 2016, at Ochanomizu University, we have been developing the “Sustainable Science Experiment Package for Disaster Resilience” that covers science experiments from the third year of elementary school to the third year of junior high school. It enables experiments without a science room, and we are evaluating the package with teachers from collaborating areas across Japan, including disaster-struck areas. During the course of this event, we aim to discuss the science materials that have been developed and verified in the project; how to carry out science classes, observations, and experiments conventionally in the time of COVID-19 and other possible natural disasters; and envisioning an education safety network that involves school education stakeholders.

https://sec-gensai.cf.ocha.ac.jp/

登壇者プロフィール

千葉 和義(プロジェクト統括) 
Chiba Kazuyoshi

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター センター長(基幹研究院(自然科学系) 教授)

貞光 千春(グループファシリテータ) 
Sadamitsu Chiharu

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 特任准教授

大﨑 章弘(メインファシリテータ) 
Osaki Akihiro

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 特任講師

竹下 陽子(グループファシリテータ) 
Takeshita Yoko

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 特任講師

里 浩彰(グループファシリテータ) 
Sato Hiroaki

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 特任講師

榎戸 三智子(グループファシリテータ) 
Enokido Michiko

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 非常勤講師

本プロジェクトで連携してきた被災地含む地域の学校教員 

 

プログラム

13:00

はじめに ~減災どこでも理科実験パッケージとは?~

13:15

事例報告 ~被災して気がついた理科教育の困りごと~

13:35

グループディスカッション ~教育セーフティネットワークとは?~

※参加者を最大4つのブレイクアウトルームに振り分けて行います。
※グループディスカッションのテーマは「災害で途切れない学校での理科教育のために日頃から何に備えたらよいのか?」を予定しています。参加者は事前に考えておいていただけますと幸いです。

14:00

総合討論

※各グループで出た意見を出し合い、参加者全員で今後のセーフティネットワークを考えます。

14:20

まとめ

14:30

【非公開】交流時間(30分)

※本企画には我々のPJが連携している各地域の教育関係者の参加が見込まれています。公開イベント内で新たに浮かび上がった疑問やトピックだけでなく、参加者間で自由に語り合い、ネットワークを築く場となることを想定しています。

【参加にあたっての注意事項】

・本企画の出入りは自由です。ただし、グループディスカッションでは参加者を原則ランダムに振り分けますので、一度退室した場合に異なるルームに割り振られる場合がございます。

・参加した際には、Zoomの名前を「呼びやすい名前かニックネーム(都道府県)」に変更ください。

・イベントで紹介する「減災どこでも理科実験パッケージ」の各教材はWEBサイト「理科教材データベース」に掲載しています。事前にWEB(https://sec-gensai.cf.ocha.ac.jp/)をご覧いただき、気になる教材をチェックしておいてください。イベント内、もしくは交流時間でご質問ください。

出展レポート

セッションで話し合った未来像

災害時に途切れない教育セーフティネットワーク

セッションでの意見、論点

◆実験・実体験の重要性

  • 大変な状況の中でも子どもが目の前で手を動かして実験して得られるものは座学とは違う喜びがある(目の前で実験することの重要性、子どもたちが笑顔)。
  • 目の前での実験は大事、オンラインでの難しさ。
  • 実験は子どもにとって特別な体験で大事。
  • 理科実験のような特別な体験は子どもたちの思い出に残る。

◆つながりの重要性・外部人材の活用

  • 災害時に(お茶大のような)外部の人を内部に取り次ぐ、管理職による学校運営の大切さ。
  • 地域の理科部会がネットワークの単位になりうるのか?それぞれの学校の連携になりそうだけど他校の学校のことに口をだしづらく意外とみえてない。被災しても同じ地域の学校間で被災状況に差があって、お茶大のような外部の話ではじめて被災した状況を共有できる。
  • 普段から横のつながりが地域の理科部会にはあるが、他校のことに口を出しづらい雰囲気がある。その雰囲気を緩和し、学校間で互いをサポートしようとする教師の意識改革。(今回のお茶大のような)外部の人材が大切。
  • 若い教員は理科部会等の組織に入りたがらなかったりするがSNSでも何でもよいので教員間で気軽に普段からのつながりをつくっていくことが大事。
  • つながりがあったことで大変なことを乗り越えられ、情報の共有ができる。
  • 災害はどこで起こるか分からず、そうしたつながりがない場合には外部の入るためには相当の尽力が必要となる。どのようにすればそうしたリスクで個別の教科の支援に外部のものが入り込めるのか?
  • 被災をしてもちょっとだけ元気をだして自分からつながっていくことが大事。

◆日ごろからの備え・実験の工夫

  • 日頃から自分の地域で起こりうる災害に備える(被災した学校は災害に備えて薬品庫を新しくかえた)。
  • 100円均一ショップで買った何気ないもののように、教科書通りでなくても実験できる簡単な実験・観察教材は普段から役に立つ、その情報があることで災害時に役に立つ。

セッションで出たキーワード

つながり、子ども・笑顔、実験・観察、何気ないものによる簡単な実験・観察、情報共有、意識改革、外部の人、学校の運営、特別な体験

関連企画

危機に備える、経験を活かす(災害)に関する企画一覧

03-D21 危機からよりよい社会を創る:歴史と未来をつなぐ対話

06-C15 光ファイバー地震計が拓く新たな海底地震・津波観測の新展開

06-C17 温暖化時代の雪と私達の暮らし~雪氷研究の最前線から〜

07-E10 北極から探ろう!未来の防災サービス

07-E13 包括的な災害リスクのプロアクティブアラートに基づくインクルーシブ防災の実現

07-E15 海・山・人がつむぐ自然との共生:3.11を越えた未来へ

Y-08   インフラの地域課題を解決せよ!~高専インフラテクコンを紹介!~

page top