SIPの概要

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは (SIP第2期 終了)

SIPとは、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI) が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。真に重要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組んでいます。2014年度からは第1期11課題、2018年度からは第2期の12課題を推進しています。各課題を強力にリードするプログラムディレクター(PD) を中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化、すなわち出口までを見据えて一気通貫で研究開発を推進しています。

詳細は内閣府SIP HPをご覧ください。

JSTは、PDが円滑にプログラム推進できるように管理法人としてプログラム運営を支援しています。SIP第1期では11課題のうちの5課題を、SIP第2期では新たな12課題のうち「統合型材料開発システムによるマテリアル革命」「IoE社会のためのエネルギーシステム」の2課題について支援しています。

SIP第1期ホームページ

SIPの特色

  • 内閣府総合科学技術・イノベーション会議が、社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力にとって重要な課題、プログラムディレクター(PD)及び予算をトップダウンで決定しています。
  • 府省連携による分野横断的な取組を産学官連携で推進します。
  • 基礎研究から実用化・事業化までを見据えて一気通貫で研究開発を推進しています。そのために規制・制度、特区、政府調達なども活用します。
  • 研究開発成果の国際標準化も念頭に置いています。
  • 企業が研究成果を戦略的に活用しやすい知財システムを構築します。

SIPの実施体制

  • 研究開発課題ごとにプログラムディレクター(PD)を選定し、ガバニングボード(有識者会議)の承認を経て、内閣総理大臣が任命します。
  • PDは関係府省の縦割りを打破し、府省を横断する視点からプログラムを推進します。そのためにPDが議長となり、関係府省等が参加する推進委員会を設置します。
  • 「ガバニングボード」(構成員:総合科学技術・イノベーション会議有識者議員)を随時開催し、全課題に対する評価・助言を行います。
  • プログラム統括は、ガバニングボードの業務を補佐します。