問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

プロジェクト紹介

平成22年度採択

≪研究開発プロジェクト≫ B研究

文脈視点によるサービス価値共創モデルの研究

藤川 佳則写真

■研究代表者
藤川 佳則
一橋大学 大学院 国際企業戦略研究科 准教授
■目 的
「サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)」に焦点をあてる。

  1. 「価値共創」プロセスの構造化と類型化
  2. 「交換価値」「使用価値」「文脈価値」の操作化と計測化
  3. 「脱コンテクスト化」「再コンテクスト化」プロセスのモデル化

■アプローチ

  • 協力企業のサービス現場を通じてデータ収集する
  • 定性調査(ケース調査、行動観察調査)、定量調査(サーベイ調査、実験調査)を組み合わせて分析をする
  • アドバイザリーボード(経営者、研究者)と成果を共有し、計画を実施する

サービス研究は当初、マーケティングの一分野として、モノとサーヒスを対比し、「サービス=モノ以外の何か」として捉えたサービスに固有の特性を把握することを出発点として発展した。これに対して、近年は、モノもサービスも包括的に捉えてその背後にある論理を明らかにしようとする「サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)」の視点に移行しつつある(Vargo and Lusch, 2004、等)。本研究開発は、S-Dロジックについて、これまで抽象的な議論や概念の説明に適した事例紹介にとどまってきた研究の発展段階を脱し、サービス提供者と顧客との価値共創プロセスの構造化や類型化、中心概念の操作化や計測化を通じて、実データの収集および分析に基づくモデルやフレームワークの開発を目指す。

説明図

スフィアより

■関連情報