領域活動通信
第2回領域サロン
開催報告

第2回(1月23日)「ボランティアツーリズムの可能性と課題」
本領域では、2008年(平成20年度)のスタート時点から、2050年の温室効果ガス60~80%削減を目指し、人的・社会的シナリオの開発を重視した、「現場目線」に立った「社会技術」による研究開発プロジェクトを推進して参りました。しかし、このような社会技術的アプローチ自体が新たな試みであり、さらにそれらの脱温暖化効果をいかに定量化するのかは、きわめて先端的で他に類例の少ないものであり、なお試行錯誤の状況にあります。
この4E-サロンはこれまで領域で行ってきた議論や成果をオープンな形でお届けし、領域の活動にご関心のある皆さま方と、領域が抱える様々な課題についておおいに議論することを目的に2カ月に1回程度開催するものです。
第2回目は、震災復興でも大きく注目されたボランティアツーリズムについて議論したいと思います。ボランティアツーリズムとは、ボランティアを旅程に含む「ツアー」のことです。ボランティアツアーは、今までの観光と異なり、観光地で生産活動に従事することで、地域に貢献できるという特徴を持っています。またツアー参加による意識の変化やネットワーク形成が期待されています。ここに、これからの地方と都市の関係や個人の生き方を考えるための、大切な示唆があるのではないでしょうか。今回は、ボランティアツーリズムのしくみや効果、受け入れる地域側からの視点やツアーの設計について、皆さまとともに大いに議論を深める事が出来ました。
記
■日 時: 平成24年1月23日(月)17:00~19:00
■場 所: K's五番町ビル 2階セミナー室(東京都千代田区五番町7番地)
■コーディネーター:
崎田 裕子 ジャーナリスト・環境カウンセラー (領域アドバイザー)
亀山 秀雄 東京農工大学専門職大学院 教授
(「都市部と連携した地域に根ざしたエコサービスビジネスモデルの調査研究」プロジェクト代表)
■プログラム:
話題提供1 「ボランティアツーリズムの可能性」 (20分)
依田 真美 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 (同プロジェクトメンバー)
発表スライドはこちら(PDF 740KB)
話題提供2 「ボランティアツーリズムをいかすための地域プラットフォーム」 (20分)
敷田 麻実 北海道大学観光学高等研究センター 教授 (同プロジェクト グループリーダー)
発表スライドはこちら(PDF 2216KB)
話題提供3 「地域プラットフォームから考える都市地域間交流のしくみ」 (20分)
中村 壯一郎 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院/
小田原足柄異業種勉強会(同プロジェクトメンバー)
全体討論(60分
■参加費:無料 ■定員:50名
