プロジェクト紹介

山脇 成人PM 写真

目標9 研究開発プロジェクト(終了)Awareness Music による「こころの資本」イノベーションと新リベラルアーツの創出

プロジェクトマネージャー(PM)山脇 成人広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 特任教授

概要

2050年の現実と仮想空間が融合するメタバース社会では、実体験(身体感覚)を伴わないコミュニケーションによる新たなこころ(感性)に関する社会課題が懸念されます。本プロジェクトでは、音楽の持つ感動、癒し、一体感などのポジティブ感性促進効果を脳科学的に解明し、メタバース社会を生きる次世代が自ら感性を育み、希望に満ちてこころ豊かに活躍できる社会の実現を目指します。
脳の内受容感覚情報*の予測制御に注目し、1)音楽や超高周波音などを用いた内受容感覚(潜在的感性)への気づきを促すAwareness Music(音楽や自然音を含む)の創発、2)ウエアラブル感性可視化装置を用いたAwareness Music/Soundによる気づき促進技術、3)自ら望む方向に感性を導くニューロバイオフィードバック(NBF)による希望や効力感などのポジティブ感性(こころの資本)の向上技術、4)共感を促進する感性コミュニケーション技術などを開発します。
上記研究開発を市民に開かれた形で共創し、倫理や社会課題などELSIも議論しながら社会実装します。音楽・脳科学・情報科学・発達科学など分野融合型研究プロジェクトによる新リベラルアーツ(総合知科学)の学術モデルを創出します。

*身体内部の感覚情報(内臓感覚、免疫、内分泌など)

2032年のマイルストーン

2027年のマイルストーン

研究開発項目および成果概要

研究開発テーマ構成

研究テーマ構成
<目指す社会像>
【個人】音楽/音によるポジティブ感性(感動・希望・効力感など)の気づきと最適化の脳科学的根拠とその可視化技術を用いた「こころの資本」強化
【集団】音楽/音による複数人の感性の同期(一体感・相互理解)の可視化技術を用いたMusic Edutainmentの確立と集団の「こころの資本」強化
【社会】音楽/音による自己と他者の感性の気づき可視化技術を用いた相互の感性理解(共感)による紛争のない社会の実現と新リベラルアーツのモデル創出

課題推進者リスト(2024年4月1日現在)

山脇 成人 広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 特任教授
西本 智実 広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 特命教授
明和 政子 京都大学 大学院教育学研究科 教授
本田 学 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 部長
高橋 宏知 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
笹岡 貴史 広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 准教授
町澤 まろ 広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 特任准教授

代表機関

広島大学

研究開発機関

京都大学、国立精神・神経医療研究センター、東京大学、広島大学

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