事業について
ムーンショット型研究開発制度について
内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」は、超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進するものです。
ムーンショット目標の決定
ムーンショット目標1~6、8、9については、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が、ムーンショット目標7については、健康・医療戦略推進本部がムーンショット目標を決定しています。
各府省・研究推進法人の制度運営体制
それぞれのムーンショット目標の達成に向けて、挑戦的な研究開発を推進すべき分野・領域等を定めた研究開発構想を、文部科学省、経済産業省、農林水産省、厚生労働省が策定します。また、挑戦的研究開発に係る業務を行う法人としてJST、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、農業・食品産業技術総合研究機構・生物系特定産業技術研究支援センター(NARO-BRAIN)、日本医療研究開発機構(AMED)に基金がそれぞれ設置されました。各研究推進法人は、担当するムーンショット目標の達成に向けた研究開発を推進します。
なお本ウェブサイトでは、JSTが担当するムーンショット目標の達成に向けた研究開発について情報発信を行います。以下、他研究推進法人が担当するムーンショット目標については、各法人のウェブサイトをご覧ください。
- ムーンショット目標4「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) - ムーンショット目標5「2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出」
生物系特定産業技術研究支援センター(BRAIN) - ムーンショット目標7「2040年までに、主要な疾患を予防・克服し 100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現」
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
JSTの事業運営体制
JSTが担当する本事業の運営全般については、JST に設置したガバニング委員会が統括します。ガバニング委員会は、本事業の運営上の重要案件の審議を行います。
JSTから任命された構想ディレクター(PD)は、各ムーンショット目標に関する研究開発全体の責任者として、ムーンショット目標を達成するための研究開発プロジェクトの組み合わせ、資源配分等の方針をまとめたマネジメント計画(ポートフォリオ)の戦略的構築、研究開発プロジェクトの提案者及び推進責任者であるプロジェクトマネージャー(PM)の選考、研究開発プロジェクトの実施決定・評価等のほか、研究開発プロジェクトの進捗管理に基づくPMへの推進指示等を行います。PDは、外部有識者であるアドバイザー等の協力を得てこれらの業務を行います。
PDの指揮の下、PMはムーンショット目標達成および研究開発構想実現に至るシナリオの策定、研究開発プロジェクトの設計、研究開発体制の構築、研究開発プロジェクトの実施管理等を行います。
また、JSTは目標横断的な分科会を設置し、数理科学や倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI:Ethical, Legal and Social Issues)等の分野横断的な支援を行います。
ガバニング委員会
*1 = 委員長 *2= 副委員長
藤野 陽三*1 | 城西大学 学長 |
---|---|
渡辺 捷昭*2 | 前 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 |
江村 克己 | 日本電気株式会社 シニアアドバイザー |
大橋 徹二 | 株式会社小松製作所 取締役会長 |
榊 裕之 | 奈良国立大学機構 理事長 |
濵口 道成 | 科学技術振興機構 参与 |
深見 希代子 | 東京薬科大学 生命医科学科 名誉教授/客員教授 |
横断的支援
* = 主査
数理科学分科会 | |
---|---|
若山 正人* | 日本電信電話株式会社 基礎数学研究センタ 数学研究プリンシパル/九州大学 名誉教授 |
小澤 正直 | 中部大学 AI数理データサイエンスセンター 特任教授 |
落合 啓之 | 九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 |
尾畑 伸明 | 東北大学 大学院情報科学研究科 教授 |
國府 寛司 | 京都大学 大学院理学研究科 教授 |
坂上 貴之 | 京都大学 大学院理学研究科 教授 |
坪井 俊 | 武蔵野大学 工学部数理工学科 特任教授 |
西浦 廉政 | 北海道大学 名誉教授 |
山田 道夫 | 京都大学 数理解析研究所 特任教授 |
ELSI分科会 | |
---|---|
小林 傳司* | 大阪大学 COデザインセンター 特任教授 |
小林 正啓 | 花水木法律事務所 所長 |
宍戸 常寿 | 東京大学 大学院法学政治学研究科 教授 |
武田 安司 | 日本電気株式会社 政策渉外部 シニアマネージャー |
出口 康夫 | 京都大学 大学院文学研究科 教授 |
野崎 亜紀子 | 京都薬科大学 基礎科学系 教授 |
藤垣 裕子 | 東京大学 大学院総合文化研究科 教授 |
構想ディレクター(PD)
萩田 紀博 | 大阪芸術大学 芸術学部 アートサイエンス学科 学科長/教授 (ムーンショット目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」担当) |
---|---|
祖父江 元 | 愛知医科大学 理事長/学長 (ムーンショット目標2「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」担当) |
福田 敏男 | 名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 (ムーンショット目標3「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」担当) |
北川 勝浩 | 大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授 (ムーンショット目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」担当) |
三好 建正 | 理化学研究所 計算科学研究センター チームリーダー (ムーンショット目標8「2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現」担当) |
熊谷 誠慈 | 京都大学 人と社会の未来研究院 准教授 (ムーンショット目標9「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」担当) |
運営体制図
