あらすじ
南鷹(なんよう)大学の池田研究室では、所属する学生が思い思いの研究テーマで論文執筆に励むなか、それぞれの研究室メンバーが研究データの管理やオーサーシップ、二重投稿といった研究倫理上の問題に直面します。 大学院生の佐々木は、池田教授の指導方針のもとで論文を投稿しますが、その論文に二重投稿の疑いが生じます。佐々木は池田教授に相談しますが、池田教授から適切な指導助言を受けることができるのでしょうか・・・。また、大学院生の山口は、池田教授の論文に自己盗用の疑いがあることに気付きますが、このことを自分の指導教員の立場にある教授に告げるべきかどうか悩みます。 池田教授は、研究室メンバーには積極的に論文を書いて研究成果を出すよう指導してきましたが、指導者として、これまでの研究行為に研究倫理上の問題はなかったのかなど、あるべき研究者の姿を振り返ります。