※ 所属・役職は、活動終了時点のものです。
戦略目標
細胞リプログラミングに立脚した幹細胞作製・制御による革新的医療基盤技術の創出
研究総括
向井 常博(西九州大学 学長)
概要
本研究領域は、エピジェネティクスの制御と生命機能の解明という視点をもった研究を対象とします。より詳しくは、エピジェネティクスの制御機構の解明、様々な生命現象とエピジェネティクスの関わり、エピジェネティクスの多様性や異常がかかわる疾患の解析を対象とします。それらの研究を通してエピジェネティクスの生命機能としての分子基盤を明らかにする事で、細胞リプログラミングに立脚した幹細胞作製・制御による革新的医療基盤技術の創出を目指します。
具体的な研究内容としては、1)動植物を問わずさまざまなモデル生物を用いてエピジェネティクスの制御機構をいろいろな角度から追求し、明らかにする、2)エピジェネティクスの個体差・多様性を探るとともに、エピジェネティクスの異常にもとづく疾患の解析を行なう、3)エピジェネティクスの解析や制御に資する技術の開発を行う、といった課題が考えられます。
本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「細胞リプログラミングに立脚した幹細胞作製・制御による革新的医療基盤技術の創出」のもとに、平成21年度に発足しました。
領域アドバイザー
牛島 俊和 |
国立がんセンター研究所 上席副所長 |
角谷 徹仁 |
国立遺伝学研究所 総合遺伝研究系 教授 |
金児-石野 知子 |
東海大学 健康科学部 教授 |
古関 明彦 |
理化学研究所 免疫アレルギー科学総合研究センター グループディレクター |
佐々木 裕之 |
九州大学 生体防御医学研究所 所長 |
白髭 克彦 |
東京大学 分子細胞生物研究所 教授 |
眞貝 洋一 |
理化学研究所 基幹研究所 主任研究員 |
田嶋 正二 |
大阪大学 蛋白質研究所 教授 |
中西 理 |
医薬基盤研究所 創薬支援戦略室西日本統括部 部長 |
広瀬 進 |
国立遺伝学研究所 名誉教授 |
平成21年度 採択課題
DNA メチル化・脱メチル化によるエピジェネティック制御の分子基盤
研究者
有吉 眞理子(京都大学 大学院工学研究科 特任研究員)
ヒストンH3K36メチル化酵素WHSC1による核構造体を介した新規転写制御機構の解明
研究者
青田(浦) 聖恵(千葉大学 理学部生物学科 教授)
精子細胞の分化・成熟過程におけるヒストン修飾の重要性の解明
研究者
岡田 由紀(東京大学 分子細胞生物学研究所 特任准教授)
化学基盤高性能DNAメチル化可視化系の確立
研究者
岡本 晃充(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
エピジェネティックな遺伝子発現切り替わりメカニズムの解明
研究者
沖 昌也(福井大学 大学院工学研究科 准教授)
ヘテロクロマチン確立メカニズムの解明
研究者
加藤 太陽(島根大学 医学部 助教)
細胞老化のエピジェネティクスとその破綻による発癌機構
研究者
金田 篤志(千葉大学 大学院医学研究院 教授)
ヘテロクロマチン修飾除去メカニズムの解析
研究者
佐瀬 英俊(沖縄科学技術大学院大学 植物エピジェネティクスユニット 准教授)
エピジェネティクス制御化合物の創製と応用
研究者
鈴木 孝禎(京都府立医科大学 大学院医学研究科 教授)
Gene bodyメチル化の生物学的意義と分子機構の解明
研究者
鈴木 美穂(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 招へい研究員)
哺乳類の初期発生を制御するメチル化エピゲノムの解明
研究者
立花 誠(徳島大学 疾患酵素学研究センター 教授)
クロマチンのメチル化修飾消去機構の解明
研究者
束田 裕一(九州大学 稲盛フロンティア研究センター 教授)
新規ポリコーム群・トリソラックス群の探索
研究者
西岡 憲一(佐賀大学 医学部 助教)
平成22年度 採択課題
Immortal DNA機構解明への挑戦
研究者
飯田 哲史(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 助教)
細胞運命に関わるポリコーム群制御の切り換え機構
研究者
磯野 協一(理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫器官形成 上級研究員)
神経変性疾患における系統的網羅的エピジェネティクス解析
研究者
岩田 淳(東京大学 医学部附属病院 講師)
RNAシグナルを介したDNAのメチル化の分子機構の解明
研究者
菅野 達夫(中央研究院 植物暨微生物學研究所 博士研究員)
エピジェネティクス制御の多様性と進化
研究者
北野 潤(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 特任准教授)
がんの組織多様性に関わるエピジェネティクス可塑性とその制御機構
研究者
近藤 豊(名古屋市立大学 大学院医学研究科 教授)
小分子RNAによるエピゲノム形成の分子機構
研究者
齋藤 都暁(慶應義塾大学 医学部 准教授)
発生を制御するヒストン修飾動態のin silico解析
研究者
夏目 やよい(医薬基盤・健康・栄養研究所 バイオインフォマティクスプロジェクト プロジェクト研究員)
DNA メチル化の下流で働く作用メカニズムの解明
研究者
西村 泰介(長岡技術科学大学 生物系・技学イノベーションセンター 准教授)
腸内共生系におけるエピジェネティックな免疫修飾
研究者
長谷 耕二(慶應義塾大学 薬学部 教授)
セントロメアを規定する新規エピジェネティックマーカーの探索と同定
研究者
堀 哲也(大阪大学 生命機能研究科 准教授)
両生類の再生を支えるエピジェネティクス機構の解明と応用
研究者
牧 信安(科学技術振興機構 さきがけ研究者)
哺乳類細胞を用いたヒストンの逆遺伝学的解析技術の開発
研究者
山口 雄輝(東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授)
平成23年度 採択課題
免疫細胞の運命維持におけるエピジェネティック制御機構
研究者
伊川 友活(理化学研究所 統合生命医科学研究センター 上級研究員)
環境変動にともなう転移因子と宿主のゲノム応答
研究者
伊藤 秀臣(北海道大学 大学院理学研究院 助教)
気分障害患者脳試料におけるシトシン修飾状態の解析
研究者
岩本 和也(東京大学 医学部附属病院 特任准教授)
エピジェネティック治療を目指した心不全の病態解明
研究者
金田 るり(自治医科大学 大学院医学研究科 准教授)
X染色体再活性化ライブイメージング技術を用いた幹細胞研究
研究者
小林 慎(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 非常勤講師)
ヒストン修飾の動態を可視化検出するための系の確立
研究者
佐々木 和樹(科学技術振興機構 さきがけ研究者)
複合体解析から挑む動的エピゲノム制御と多様性
研究者
田上 英明(名古屋市立大学 大学院システム自然科学研究科 准教授)
FACTを介したクロマチンリモデリング機構の構造基盤
研究者
津中 康央(科学技術振興機構 さきがけ研究者)
コヒーシンによるクロマチン構造変換の可視化と制御機構の解明
研究者
西山 朋子(名古屋大学 高等研究院 特任講師)
始原生殖細胞の内因性リプログラミング機構による幹細胞制御
研究者
林 克彦(九州大学 大学院医学研究院 教授)
三胚葉分化直前の条件的ヘテロクロマチン形成の発生生物学的意義
研究者
平谷 伊智朗(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター チームリーダー)
記憶タグとして機能するエピジェネティクスの解明
研究者
平野 恭敬(京都大学 大学院医学研究科 特定准教授)
ヒストン糖修飾を介するエピジェネティクスの制御機構
研究者
藤木 亮次(公益財団法人かずさDNA研究所 ヒトゲノム研究部 博士研究員)
Long non-coding RNA による転写抑制機構の解明
研究者
増井 修(理化学研究所 統合生命医科学研究センター 研究員)