※ 所属・役職は、活動終了時点のものです。
研究総括
永井 克孝(三菱化学(株) 顧問)
概要
生物は、自らが一旦遺伝子の内にセット(制御)したプログラムを、環境変化に応じてリセットすることにより、生命を維持しようとしている。こうした仕組みとその応用について研究するものです。高齢化への方策に向け、個体から細胞、ゲノム、分子に至る様々な階層的次元で生命を時間的存在として捉えようとする研究などを含みます。
例えば、配偶子形成は生長から加齢に至るタイマーのリセット機構、幹細胞の存在や再生は個体レベルでのタイムプログラムのリセット機構であり、また老化はその機構の能力低下と理解できます。
領域アドバイザー
浅島 誠 |
東京大学 大学院総合文化研究科 教授 |
石川 冬木 |
京都大学 大学院生命科学研究科 教授 |
金澤 一郎 |
国立精神・神経センター 総長 |
佐邊 壽孝 |
大阪バイオサイエンス研究所 第一研究部 部長 |
鈴木 紘一 |
東レ(株) 先端融合研究所 所長 |
谷口 直之 |
大阪大学 微生物病研究所 寄附講座教授 |
谷口 克 |
理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター センター長 |
中野 洋文 |
協和発酵工業(株) バイオフロンティア研究所 リサーチフェロー |
鍋島 陽一 |
京都大学 大学院医学研究科 教授 |
本間 好 |
福島県立医科大学 医学部付属生体情報伝達研究所 所長・教授 |
平成12年度 採択課題
眼の再生を支える幹細胞システムの解明とその医学応用
研究者
小阪 美津子(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター ユニットリーダー)
細胞内1分子測定でみる増殖と分化の情報
研究者
佐甲 靖志(大阪大学 大学院生命機能研究科 助教授)
クロマチン情報が親鎖から娘鎖に維持伝承される機構
研究者
柴原 慶一(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 助教授)
免疫グロブリン受容体を介した生体防御機構
研究者
渋谷 彰(筑波大学 大学院人間総合科学研究科 教授)
環状遺伝子の形成とその生物学的意義
研究者
下田 修義(国立長寿医療センター 再生再建医学研究部 室長)
免疫の調節機構、その制御と新しい治療コンセプト
研究者
清野 研一郎(北海道大学 遺伝子病制御研究所 教授)
構造トポロジーを用いた細胞内蛋白質の生涯プログラム
研究者
高田 彰二(京都大学 大学院理学研究科 教授)
神経幹細胞の分化過程と神経回路網の再構築
研究者
田中 光一(東京医科歯科大学 大学院疾患生命科学研究部 教授)
大脳皮質における機能的領野のパターン形成機構
研究者
田辺 康人(三菱化学生命科学研究所 グループリーダー)
老化により生じる神経細胞死を抑制する遺伝子
研究者
中野 裕康(順天堂大学 医学部 講師)
長期記憶の分子機構の探索
研究者
尾藤 晴彦(東京大学 大学院医学系研究科 助教授)
アルツハイマー病から脳の老化制御機構を探る:新たなAmylospheroid仮説提唱と検証
研究者
星 美奈子(三菱化学生命科学研究所 グループリーダー)
細胞骨格の動的再構成による細胞形態と分化の制御
研究者
三木 裕明(東京大学 医科学研究所 助教授)
免疫細胞遺伝子構築の人為的制御
研究者
山下 政克(財団法人かずさDNA研究所 ゲノム医学研究室 室長)
蛋白質工学的手法によるタイムシグナルの人工制御系の構築
研究者
若杉 桂輔(東京大学 大学院総合文化研究科 准教授)
脊椎動物の神経幹細胞の分化と非対称分裂のプロセス
研究者
若松 義雄(東北大学 大学院医学系研究科 講師)
平成13年度 採択課題
神経系におけるスフィンゴ糖脂質ミクロドメイン超分子構造の機能発現と制御
研究者
笠原 浩二(東京都臨床医学総合研究所 独立研究員)
新規蛍光プローブの創製による機能分子の細胞内可視化
研究者
菊地 和也(大阪大学 大学院工学研究科 教授)
大脳神経系前駆細胞の生死の制御とその生理的意義
研究者
後藤 由季子(東京大学 分子細胞生物学研究所 教授)
加齢に伴う学習・記憶低下の遺伝子プログラム
研究者
齊藤 実(東京都神経科学総合研究所 部門長)
骨髄由来血管前駆細胞の同定と機能解析
研究者
佐田 政隆(東京大学 大学院医学系研究科 客員助教授)
減数分裂期の染色体機能部位におけるプロテインプロファイリング
研究者
篠原 彰(大阪大学 蛋白質研究所 教授)
小胞体タンパク質品質管理機構に関わるPNGaseの構造と機能
研究者
鈴木 匡(大阪大学 大学院医学系研究科 特任助教授)
嗅神経回路の形成と再構築の分子機構
研究者
芹沢 尚(科学技術振興事業団 さきがけ研究者)
クロマチンの動的構造変換による遺伝子発現の制御
研究者
中山 潤一(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター チームリーダー)
神経細胞の遊走とTubulinネットワークの制御
研究者
広常 真治(大阪市立大学 教授)
染色体分配の制御機構の解明
研究者
深川 竜郎(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 助教授)
網膜光受容体細胞の運命決定機構と再生
研究者
古川 貴久(大阪バイオサイエンス研究所 部長)
Rho類似G蛋白質の神経回路網形成に果たす役割
研究者
星野 幹雄(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 研究部長)
医薬品創製標的としてのG蛋白質共役受容体の膜移行における分子機構
研究者
横溝 岳彦(九州大学 大学院医学研究院 教授)
平成14年度 採択課題
RNAポリメラーゼⅡ機能障害による神経変性の解析
研究者
岡澤 均(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授)
Non-coding RNAとエピジェネティックな修飾の協調的遺伝子発現制御
研究者
佐渡 敬(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 助手)
“老化遅延”を目指した新たな内分泌因子の同定と応用
研究者
下村 伊一郎(大阪大学 大学院医学系研究科・生命機能研究科 教授)
蛋白翻訳後側鎖アミノ酸付加の分子機構
研究者
瀬藤 光利(浜松医科大学 分子解剖学研究部門 教授)
造血幹細胞の自己複製を誘導する生態学適所の解明
研究者
髙倉 伸幸(大阪大学 微生物病研究所 教授)
染色体動態の時空間制御技術の開発
研究者
高橋 考太(久留米大学 分子生命科学研究所 教授)
雄の生殖細胞への卵子型インプリントの導入-雄どうしは交配できるか?
研究者
畑田 出穂(群馬大学 生体調節研究所附属生態情報ゲノムリソースセンター 助教授)
フコース修飾によるNotch情報伝達の制御機構
研究者
松野 健治(東京理科大学 基礎工学部 助教授)
雌雄両配偶子形成の共通原理の解明
研究者
三浦 猛(愛媛大学 農学部 教授)
哺乳動物におけるオートファジーの役割とその制御機構
研究者
水島 昇(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授)