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- [人間中心インタラクション] 2024年度採択課題
筑波大学
生命環境系
助教
農業従事者の高齢化が進む一方で、ドローンなどの先端技術を活用したスマート農業が推進されています。こうした新技術のスムーズな習得のためには、ユーザの特性を考慮した支援を行う必要があります。そこで本研究では、高齢者がドローン操作を学習する際に、どのような身体的・認知的負荷や困難が生じるのかを実験室実験とフィールド実験の両面から明らかにし、高齢者の心身の特性を踏まえた学習プロセスのデザインを行います。
早稲田大学
大学院情報生産システム研究科
講師
人と社会のつながりは、様々な社会課題を解決する社会資源であり、SC(ソーシャルキャピタル)の概念で捉えられています。一方で、人と社会のインタラクションが、SCを醸成する過程は不明瞭であり、コミュニティに適したSC醸成には至っていません。本研究では、つながりが喪失し、機能喪失が問題視される商店街のSC醸成ダイナミクスを解明し、SCを醸成する最適なインタラクションを明らかにします。
一橋大学
社会科学高等研究院
講師
本研究の目的は、ヒトの社会的インタラクションの情報処理基盤である社会脳がどのように形成されるのか、発達メカニズムを明らかにすることです。養育者によるケアを通じた社会的経験が乳幼児期の社会脳発達にどのように影響するのかを縦断研究で検討します。非線形な発達軌跡を神経科学的データから捉え、脳の多様性に対して理解のある社会を目指します。
京都大学
大学院情報学研究科
助教
異文化コミュニケーションにおける相互理解を促進するために、会話中の非言語的ふるまい(ターンテイキング、相槌、フィラー、視線配布など)を言語・文化間でリアルタイムに翻訳・変換・可視化する多言語マルチモーダル対話基盤モデルMaAIを開発します。そして、異文化コミュニケーションにおける非言語的ふるまいの機能・効果を解明し、「非言語翻訳」という新たな研究トピックを創出します。
東京大学
大学院総合文化研究科
助教
本研究の目的は、内受容感覚に着目して情動と身体運動のインタラクションの神経メカニズムを解明することです。心身状態の個人差と変動性を考慮しながら、情動に伴う運動制御系の変調と運動による情動反応の変化を調べます。更に、内受容感覚を変調するニューロモジュレーション法を用いて、このインタラクションの最適化を図ります。本研究知見は、個別最適化されたヘルスケアや人間中心の環境・技術設計への貢献が期待されます。
東京科学大学
工学院
准教授
本研究は、ダークパターン(DPs)というトリッキーで強制的なUIの認識と是正方法を探求します。専門家と一般市民の理解を調査し、消費者コンテキストで探索的および検証的研究を行います。また、個人のDPsに対する「免疫力」を高めるトレーニングシステムや、リアルタイムで保護を提供する対策システムを開発・評価します。人間中心のリスク・ベネフィット評価の枠組みを構築し、欺瞞のない未来の実現を目指します。
産業技術総合研究所
情報・人間工学領域
主任研究員
本研究では、錯触覚を利用し、意識的に頑張る必要がない認知症予防と不安を感じさせない認知症検査という健康寿命延伸に向けた新しいインタラクションを実現します。具体的には、自らの筋発揮によって運動を増大させているにもかかわらず、動かされたと錯覚させる技術を応用し、ウォーキングの運動効果を認知症予防レベルまで引き上げます。また、錯触覚の特性から軽度認知症を判別するシステムを開発します。
筑波大学
体育系
助教
人が目標を達成しウェルビーイングを実現するためには、自身の有する心身の機能を最大限に発揮しながら他者と共に有機的に連携を図っていくことが重要です。本研究では、個人及び集団の頭脳活動時における生理・心理・社会学的指標のダイナミクスと知的パフォーマンスの関連から、フロー状態と生理的同調を高精度に予測する客観的指標を確立し、これを標的としたハイパフォーマンス創出戦略の構築に挑戦します。
島根大学
大学院人間社会科学研究科
講師
我々は心理的孤独を感じることで、他者との関わりを評価する社会的認知が歪むことが指摘されています。本研究では、まず、心理学の実験課題を応用した社会的認知の歪みを可視化するツールの改良、およびデータ収集を行います。次に、心理的孤独に関するオンライン学習プログラムを実施し、開発した測定ツールによる評価を行います。これらの研究により、測定ツールとオンライン学習プログラムの社会実装を目指します。
東北大学
学際科学フロンティア研究所
助教
現代社会では容姿を過度に重視するルッキズムが問題になっており、摂食障害などの精神疾患を引き起こしています。本研究では、VRとMRIを合わせて使うことで自己身体認知のメカニズムを包括的に解明し、ルッキズムによってこのプロセスがどのように変化するのかを解明します。さらに、容姿が本質的には自己評価に直結し得ないというメタバースの特徴に注目し、メタバースでの交流がルッキズムを減弱する可能性を検討します。
東京大学
大学院新領域創成科学研究科
特任講師
本研究では、呼吸に関するバイオフィードバックに所有感を生起させることで、呼吸への意識と自己調整機能を高めるとともに、呼吸誘導の効果を増強する手法の開発を目指します。実際の呼吸活動と時間的・空間的・質的に一致・類似する刺激を設計することでバイオフィードバックへの所有感を生起させる手法を構築し、それを応用することで日常生活でも実施可能な効果的な呼吸調整法の確立をはかります。
筑波大学
システム情報系
助教
本研究の目的は、加齢や発達障害により時間知覚や時間評価に機能不全が生じ、知覚-運動スキルや共同作業等に困難を抱えるユーザに対して、時間変調操作という革新的なアプローチで支援を行うことです。この実現のために、複数のユーザ間における因果関係やタイミングの整合性を保持しながら、個々のユーザに応じて心理的時間を調整できる時間変調手法の設計、および、その評価を行います。
東京理科大学
創域理工学部
助教
本研究では歩行リハビリテーションにおける治療者、患者双方の運動や心理的な変化を明らかにして、治療者-患者間のインタラクションが歩行機能改善に及ぼす影響を探求します。さらに、歩行を誘導するための治療者の徒手的な技術や患者の歩行状態、身体機能の計測結果から治療者-患者間のインタラクションを促進することで、今までにない効果的な歩行リハビリテーションの提案や治療者の技術向上を目指します。