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- [ICT基盤強化] 2021年度採択課題
埼玉大学
大学院理工学研究科
教授
本研究では、組込みシステム向けの高性能・低消費のハードウェアを搭載したエッジデバイスを用いて高度化・複雑化に対応する自律駆動型モビリティ向けのソフトウェアプラットフォームを構築します。具体的には、バッテリ駆動する案内・搬送ロボットやパーソナルモビリティ等小型の自律駆動型モビリティに不可欠となる認知・判断・動作に係る処理を低消費電力かつリアルタイム処理で実現します。
富山大学
学術研究部
准教授
被災者によるシステムの利用形態は多様であっても、既往技術の融合によりバックヤード処理を高度化することで、被災者への自動対応と情報の一元集約が可能なシステムを開発します。システムから生活再建の見通しを被災者に提案し、確実で迅速な生活再建を支援します。一方で、平時から過去災害の経験知に基づき誰もが個人単位でシミュレーションできる機能を実装し、日常利用からICTを活用した生活再建への行動変容を促します。
室蘭工業大学
大学院工学研究科
教授
超高速無線通信の実現にミリ波の利用が期待される一方で、障害物に弱く電波環境に依存することがネックになっています。本研究ではReconfigurable Intelligent Surface(RIS)と呼ばれる特殊な反射板をもとに無線通信環境を制御する基盤技術を研究開発します。RISの導入により発生する環境ノイズの増加や通信経路の複雑性などの多様な課題に取り組み、ミリ波の屋内活用を目指します。
東京大学
情報基盤センター
准教授
アクセラレータ中心の分散システムでは、専用アクセラレータ同士がCPUをバイパスしてデータ通信するため、ソフトウェアによるセキュリティ手法、デバッグ手法の適応が困難になっています。本研究は、アクセラレータで採用される高速インタフェースであるPCI Expressをソフトウェア上に実装します。ソフトウェアによるPCIeデバイス開発手法を提案し、柔軟なセキュリティ検査手法をハードウェアに適用します。
東京大学
大学院情報理工学系研究科
准教授
秘密データの情報量に着目した動的情報フロー追跡により、情報漏洩を厳密に検出しながらも実用プログラムの動作を妨げない情報漏洩防止基盤を実現します。本研究ではマルウェアによる情報漏洩からハードウェアの脆弱性を利用した情報漏洩までをも対象とする、包括的な情報漏洩防止基盤の構築を目指し研究を行います。
産業技術総合研究所
情報・人間工学領域
主任研究員
データに基づいたより良い意思決定を行う上で、情報の漏えいや不正使用などの脅威への対策、プライバシの保護などが課題となっています。これら課題を解決するために、秘密計算技術および計算環境の真正性と匿名性を構築する技術について研究開発を行い、プライバシに配慮しつつ安全に社会的意思決定を行うためのプライバシ保護メカニズムデザインの確立を目指します。
九州大学
大学院システム情報科学研究院
助教
本研究では、「健康行動セキュリティ」というコンセプトに基づき、(1) 人間の健康的な行動や生活習慣を資産、(2) 人間の認知バイアスや嗜好の偏りを脆弱性、(3) 不健康な行動の選択を誘発する情報提示を脅威と見なし、不健康な生活習慣の継続というリスクを回避しつつ、健康行動の維持・回復できるよう人々をエンパワーするためのICT基盤技術とその方法論の確立を目指します。
一橋大学
大学院ソーシャル・データサイエンス研究科
准教授
来るべきAI遍在社会では、データの質や時空間的解像度の向上により、データ量の爆発的増加及びネットワーク帯域の枯渇が懸念されます。本研究では、遍在するAI同士の情報交換を支え得る広域メッセージング基盤の確立を目指します。具体的には、多数のメッセージングサーバの協調動作により負荷分散を図りつつ、ネットワーク内においてデータの前処理等をおこなうことで、通信量を適応的に削減する技術の研究に取り組みます。
東京農工大学
工学研究院
准教授
本研究では、OSの構成要素であるメモリオブジェクトのセマンティクスを活用し、メモリオブジェクトレベルでの細粒度のリカバリを可能にするOSアーキテクチャを新規提案し、ソフトウェアとして実現します。ハードウェアの故障やOS乗っ取りなどの信頼性阻害要因に対しその手法ごとにアドホックに対処してきた従来アプローチに対して、メモリオブジェクトにダメージを与える阻害要因であれば未知の障害をも対処可能とします。
立命館大学
情報理工学部
教授
IoTシステムは複数のユーザから多様な入力を受け付ける必要があり、かつ接続されるデバイスも多様であることが多いため、手作業で十分なシステムテストを行うことは困難です。また、脆弱性が発見されたあと、脆弱性の原因となったコードを特定し修正することも、手作業のみで行うことは困難です。本研究では,IoTシステムの自動テスト・自動修正基盤を開発することを目的とします。