[IoT] 令和3年度採択課題

青木 俊介

安全なデータ共有・協調型自動運転システムの開発

研究者
青木 俊介

情報・システム研究機構
国立情報学研究所
助教

研究概要

自動運転システムは比較的豊富な計算資源・IoTセンサ群・通信資源を有している一方,現状では車両単体の安全走行のためだけにデータを用いている.本研究ではデータの安全性・信頼性を向上させ,プライバシーを保護する技術を開発することで,インフラ側IoT機器・周辺の車両・遠隔の一般ユーザとデータを共有・協調する機構を実現し,自動運転システムと都市IoT基盤システムの融合を目指す.

カイ クンツェ

An Accessibility Assessment Toolkit for Inclusive IoT Design using Onbody Sensing

研究者
カイ クンツェ

慶應義塾大学
大学院メディアデザイン研究科
教授

研究概要

インクルーシブデザイン(ID)とアクセシビリティ(AY)は国連の「持続可能な開発目標」でも中核となるコンセプトです。「標準ユーザ」に該当しない様々な人に貢献し得るIoTですが、AYは個々のサービス開発者に任せられ共通仕様等がないのが現状です。本研究では動的システム設定を可能にするIoT用IDアーキテクチャ構築に向け、装着型センサを用いユーザ視点でIoTのAYを評価するツールキットを開発します。

白川 真一

IoTセキュリティのための機械学習の自動カスタマイズ技術

研究者
白川 真一

横浜国立大学
大学院環境情報研究院
教授

研究概要

IoT技術への期待は大きくなっているが,IoT機器の脆弱性を突いたサイバー攻撃も増加しており,IoTセキュリティの高度化は急務である.本研究では,IoT機器の種類や用途に合わせて特徴量やモデル構造を自動カスタマイズする技術によって機械学習を用いたIoTセキュリティの高度化を目指す.特に,複数のIoT機器で観測されるデータを連携利用することで,効率的な機械学習の自動カスタマイズ基盤技術を確立する.

杉浦 裕太

医工スパイラル連携を促進する医療検査システム設計支援基盤の構築

研究者
杉浦 裕太

慶應義塾大学
理工学部
准教授

研究概要

本研究は,情報学と医学の融合によるアウトカム創出を目指す.整形外科疾患に着目し,この疾患推定の原理解明と,多種多様な検査システムを開発する.このアウトカム創出に向けて,本研究では,医療検査システム設計支援基盤を構築する.これにより,地域や国の格差を考慮した医療検査方法を確立できる.また,日常環境での疾患推定は,疾患の重症化の予防につながる.

豊浦 正広

匿名センシングデータの人・モノ・動作の特性への因子分解

研究者
豊浦 正広

山梨大学
大学院総合研究部
教授

研究概要

世界で個人特定情報の取得を許容しない流れは強まる方向にあります.本研究では,顔画像や個人照合を伴わない匿名センシングデータからでも,高精度な動作認識と同じ人によるデータの追跡の実現を目指します.センシングデータを人・モノ・動作の特性へと因子分解することで,互いの影響を排除して認識できるようにします.研究の実現によって,高度なデータ収集・流通・蓄積・解析が可能な匿名ビッグデータの構築に貢献します.

仲平 依恵

Control and Adaptation with Provable Safety and Resilience Inspired from the Human Sensorimotor System

研究者
仲平 依恵

カーネギーメロン大学
電気計算機研究科
助教

研究概要

本研究では、より安全でレジリエントな制御・適応学習手法を提案します。障害物回避、ロバスト性、耐障害性、適応性を数学的に同時保証する手法を開発します。また、限界性能や性能間のトレードオフを改善するために、ヒトの感覚運動制御系が汎用しているDiversity-enabled Sweet Spotsを倣う手法を構築します。これらの手法は、将来的に、自動運転の信頼性向上などに貢献することが期待されます。

中山 悠

データ量低減による持続可能なIoT

研究者
中山 悠

東京農工大学
大学院工学研究院
准教授

研究概要

5GなどのネットワークやAI技術の進歩を背景に、IoTデバイスは増加し続け、デジタルデータは爆発的な増大を続けています。昨今のトレンドである大量データの収集・処理では、設備コストや消費電力の増大、ユーザのプライバシなどが課題になります。本研究は、データ処理と通信との融合的なアプローチにより、データサイズやその時空間密度の低減などを実現し、持続可能なIoTを目指すものです。

渡邉 拓貴

ヒアラブルコンピューティングにおけるセキュリティ基盤の確立

研究者
渡邉 拓貴

公立はこだて未来大学
システム情報科学部
准教授

研究概要

イヤホン型コンピュータ(ヒアラブルデバイス)を常時装着する社会では、ユーザはヒアラブルデバイスを通して常に情報を得て、それを元に行動することになります。従って、ヒアラブルデバイスへの攻撃によるユーザの行動操作や、常時情報提示によるユーザの聴覚特性変化等の脅威が考えられます。本研究では、ヒアラブルデバイス常時装着環境の脅威を解明し、対策技術を確立することで、ヒアラブルセキュリティ基盤を確立します。

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