JSTの仕組みと本研究領域の成り立ち

JSTトップ >> 戦略的創造研究推進事業 >> 慢性炎症HOME >> JSTの仕組みと本研究領域の成り立ち

本ホームページについて

 本ホームページは、種々の病気の悪性化に関連している炎症の慢性化を解明し将来の医療に役立てるため、独立行政法人科学技術振興機構(JST)がCRESTとさきがけという制度で推進している研究の内容と、その関連情報を紹介するページです。

JSTにおけるCRESTとさきがけという制度

 JSTでは国の方針に基づく課題達成型基礎研究に資金提供を行い推進する、多くの事業を行っています。その内の主な制度に、チーム研究型の「CREST(Core Research for Evolutional Science and Technology)」と個人研究型の「さきがけ」があり、その仕組みは次のようです。 また、各制度の特色を活かして研究を進めるだけでなく、コラボレーションすることで相乗効果を生み出しています。

【CREST】

インパクトの大きなイノベーションシーズを創出するためのチーム型研究です。研究総括がリーダーシップを発揮し、研究領域(バーチャルインスティテュート)の長として研究のマネジメントを行うのが特徴です。

研究期間
 5年以内
研究費
 1チームあたり総額1億5千万~5億円程度

○CREST「慢性炎症」研究領域の研究総括は、大阪大学教授の宮坂昌之です。

【さきがけ】

未来のイノベーションの芽を育む個人型研究です。研究総括と領域アドバイザーのもと、研究者同士が交流・触発しつつ独創性のある個人研究を推進することで国の政策実現に資する技術シーズを創出します。

研究期間と研究費
 3年型(総額3千万~4千万円程度)
 5年型(総額5千万~1億円程度)
 大挑戦型(研究開始時は3年型、5年型と同様ですが、研究進捗によっては研究期間の最長5年までの延長・縮小や、研究費総額で2倍程度の増額を行う場合があります)

○さきがけ「慢性炎症」研究領域の研究総括は、富山県薬事研究所所長の高津聖志です。


「慢性炎症」研究領域の成り立ちについて

  • 国は平成21年度末に新成長戦略(基本方針)の内の一つ「ライフ・イノベーションによる健康大国戦略」を定めました。文部科学省では、その主な施策である「日本発の革新的な医薬品、医療・介護技術の研究開発推進」などを達成するため、「炎症の慢性化機構の解明に基づく、がん・動脈硬化性疾患・自己免疫疾患等の予防・診断・治療等の医療基盤技術の創出」をJSTが取り組むべき戦略目標として設定しました。
  • JSTでは、その目標達成に向けた具体的な施策として同じ戦略目標を共有する、CRESTにおける「炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出」研究領域と、さきがけにおける「炎症の慢性化機構の解明と制御」研究領域を設け、平成22年度からその戦略目標に合致する優れた研究提案を公募方式で選定し推進してきました。 なお、 これらの研究領域名称の略称として「慢性炎症」という言葉を用いています。
  • 様々な挑戦的研究課題を集めた、これら領域における研究の推進により、我が国の慢性炎症研究の基盤となる研究者の育成・増強とともに研究レベルの底上げを行いながら、慢性炎症に関する理解を深めつつ、イノベーティブな医療基盤技術につながる成果を目指しています。
The 5 Cardinal Signs of Inflammation