伊都将司氏の写真
光-分子間の力学作用によるナノ化学反応場の創製
伊都 将司・SYOJI ITO

大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教

研究成果
【経歴】
平成 9年:大阪大学工学部応用物理学科卒業
平成14年:大阪大学大学院工学研究科博士後期課程応用物理学専攻修了
平成14年:学位:博士(工学)(大阪大学) 取得

平成14年〜16年:大阪大学工学研究科科学技術振興特任教員
平成16年〜19年 3月:大阪大学基礎工学研究科 助手
平成19年3月〜:大阪大学基礎工学研究科 助教
  研究内容:
    1)光放射圧によるナノ光化学反応場の構築と極微構造作製への応用
    2)蛍光相関分光法を用いた局所領域温度測定法の開発と応用
    3)フェムト秒近赤外(1.27μm)多光子レーザー顕微鏡の開発と多光子蛍光イメージングへの応用
    4)ワイドフィールド単分子蛍光イメージングによる高分子物性の時空間分解計測
    5)顕微時間相関単一光子計数装置の開発とそれによる溶液中単分子計測
【研究内容】
本研究では、分子と光との力学的な相互作用(光放射圧)を用いて、溶液中の極微空間で化学反応性を制御する方法、つまり、「光の力」でナノ反応場を創る方法を開発します。
同時に、単分子検出法を駆使し、光放射圧が分子のブラウン運動に与える影響を定量的に解析することで分子と光との力学的相互作用を包括的に探求します。
本研究の成果は、ナノ構造作製、特定の分子の選択的収集、局所反応制御などへの展開が期待できます。