池沢道男氏の写真
単一不純物を利用した光機能性半導体量子素子の創出
池沢 道男・MICHIO IKEZAWA

筑波大学 数理物質科学研究科 准教授

研究成果
【経歴】
平成6年:筑波大学第一学群自然学類卒業
平成11年:筑波大学大学院博士課程物理学研究科物理学専攻修了
平成11年:博士(理学)(筑波大学)取得

平成9年〜平成11年:日本学術振興会特別研究員
  半導体量子点における励起子分子の研究
平成11年〜18年:筑波大学物理学系助手
  半導体量子ドットの励起子コヒーレンス・スピンコヒーレンスについて超高速レーザー分光法を用いて研究
平成18年〜平成21年10月:筑波大学大学院数理物質科学研究科講師
  上記テーマに加えて半導体中の単一不純物による単一光子発生について研究
平成21年11月〜:筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授
【研究内容】
高品質な半導体結晶中に添加された希薄な不純物がつくる局在状態を、空間的に一つ一つ選別して用いることにより、その量子力学的な性質を引き出だし、固体中の均質な2準位系として単一光子源や量子メモリーなどの様々な量子情報デバイスに応用することを目指します。
特に、V-X族化合物半導体結晶中の窒素等電子不純物に着目して、単一不純物センターに束縛された電子・正孔およびそのスピンの振る舞いを明らかにします。