企画タイトル | 共生するならどっち? ~微生物か、ロボットか~ |
Title | Let's live with non-humans. |
企画概要 | 世界的な感染症の拡大は、「目に見えない生物」に対する誤解や恐怖心をもたらしました。 一方、人と人が会いづらい生活の中で、コミュニケーションを支える技術の重要性が増しています。 セッションの前半では、微生物と生物の関わり合いを俯瞰する研究者と、微生物が生物社会で果たしてきた役割について考えます。 後半では、人とテクノロジーの共生を目指す研究者と、さらなる活躍が期待されるロボットやAIとどう向き合い、関わり合うべきなのか議論します。 |
出展者名 | 科学技術振興機構 研究プロジェクト推進部(ERATO) |
Exhibitor | Department of Research Project (ERATO), JST |
企画番号 | 2217 |
配信日時 | 11月22日(日)17:30-19:00 |
登壇者プロフィール |
東京大学 大学院薬学系研究科 教授/ERATO池谷脳AI融合プロジェクト 研究総括 池谷 裕二 東京大学 先端科学技術研究センター 教授/ERATO稲見自在化身体プロジェクト 研究総括 稲見 昌彦 筑波大学 生命環境系 教授/ERATO野村集団微生物制御プロジェクト 研究総括 野村 暢彦 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 首席研究員/ERATO深津共生進化機構プロジェクト研究総括 深津 武馬 <ファシリテーター> 一般社団法人Whole Universe 代表理事/世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長 塚田 有那
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プログラム |
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①微生物とヒトや動植物、②テクノロジーとヒトの共生に関して各2名の研究者をパネリストとして対談を行った。
①では、まずは研究内容の紹介として微生物は地球上に普遍的に存在し、ありとあらゆる生き物と常に共生していることを紹介した。
対談の中で「ヒトが主体で共生している捉え方だけでなく、微生物を主体に、微生物が他の生物を“ハック”して生物を操っているという見方もできる」という議論もあり、
視点を変えて環境を捉えることの重要さに言及された。
②では、脳と身体が互いに共生する存在であると捉え、脳や身体をそれぞれテクノロジーで拡張することによって拓ける可能性とそれらがもたらす生活の変容について議論が行われた。
2つの対談の終了後にQ&A機能を用いて質問を受け付け、ファシリテーターがピックアップする形で質疑応答を行った。
全く分野の異なる2種類の対談を行ったが、対談の中で比較的近いテーマの話題が出るなど思いがけない共通部分が見つかった。
別分野の研究者同士の対談を通じて新たな視点を見つけるという点では成功だったと考える。
一方で、専門用語で話を展開するなど視聴者を置き去りにしてしまう場面もあった。
普段意見を交わすことのない研究者同士の対談を今後も企画するとともに、より視聴者に寄り添った内容で実施できるよう検討したい。
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