SCIENCE AGORA

概要

企画タイトル "エコヘルス"から考えよう。新しい生活様式。
Title Let's talk about New Life from a point of view of EcoHealth
企画概要
ウィズ・コロナの時代、私たちは「新しい生活様式」をどう考えるべきでしょうか。 このトークイベントでは「人間の健康は生態系の影響を受けている」と考える「エコヘルス」という研究と、 研究者と社会の人々が話し合い、 課題解決を目指すという超学際(TD)研究のふたつの観点を基に、 小説家の平野啓一郎さん、そして皆さんと共にウィズ・コロナの時代のLifeを読み解き、考えます。 ※本イベントは地球研オープンハウスの一環です。
https://www.chikyu.ac.jp/openhouse/2020/
出展者名 総合地球環境学研究所(地球研)
Exhibitor Research Institute for Human and Nature (RIHN)
企画番号 2206
配信日時 11月22日(日)13:00-14:30
登壇者プロフィール
    <パネリスト>
    平野 啓一郎
    1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。 著書に、小説『葬送』、『決壊』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「カッコいい」とは何か』等がある。

    ハイン・マレー
    1963年オランダ生。総合地球環境学研究所(地球研)教授。 ライデン大学で社会科学の博士号を取得後、 China-Netherlands Poverty Alleviation Project(中国)、Ford Foundation(北京/中国)、International Development Research Centre(シンガポール)を経て現職。 専門は社会科学。主な研究テーマは環境と健康、資源ガバナンス。


    <モデレーター>
    岡田 小枝子
    総合地球環境学研究所(地球研)


    平野啓一郎


    ハイン・マレー
    (総合地球環境学研究所(地球研)教授)

プログラム
  • 0~5分 イントロダクション
  • 5~20分 話題提供
  • 20~60分 パネリストによるクロストーク
  • 60~85分 QAを入れたディスカッション
  • 85~90分 まとめ

出展レポート

出展企画内で行われた対話の内容や今後の活動における課題や展望

本イベントは、まず健康についての捉え方の海外と日本の違いや、作家の平野啓一郎氏が健康をどう作品に盛り込んだかといった導入から始まった。 続いて、「パンデミックが発生することが20年前から予想されていた」として、エコヘルスの観点から過去の感染症の経緯などを語り、 次に「パンデミック下で浮彫になった科学と社会の関係」という論点で議論し、適切な議論のための適切な情報発信の重要性や、 適切な科学技術政策決定のために市民も交えた議論ができる場の設定の必然性が指摘され、サイエンスアゴラもその一例としてあげられた。 平野氏の分人主義をベースに、パンデミック下で対面的には疎な関係性しか維持できない状態の問題点についても議論が交わされた。 最後に、「私たちはどう行動したらよいか」という点について、市民としてできること、そしてエコヘルス研究が取り組もうとしていることが示された。

上述したように、議論の中で指摘された、適切な議論のための適切な情報発信や、適切な科学技術政策決定のために市民も交えた議論ができる場の設定などの取り組みを模索する予定。

関連企画

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