2020年度SIP/ワイヤレス電力伝送(WPT)システム研究会 開催報告

2020年度SIP/ワイヤレス電力伝送(WPT)システム研究会 開催報告

2021年4月2日

3月22日に、SIP第2期「IoE社会のエネルギーシステム」課題(以下、「当課題」)の「2020年度ワイヤレス電力伝送(WPT)システム研究会」をオンライン方式で開催し、約230名の方にご参加いただきました。
本研究会は、ワイヤレス電力伝送(WPT)システムに関連するテーマの研究開発内容と成果を広く知っていただくために開催しております。第1回はSIP第2期 初年度の2019年3月に開催し、2年目の昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、今回が第2回となります。
研究会は、当課題の柏木孝夫プログラムディレクター(PD)による開催挨拶で始まり、次に当課題研究開発項目C「IoE応用・実用化研究開発」の庄木裕樹サブプログラムディレクター(SPD)からWPT関連の研究開発概要について説明がありました。その後、3部構成で8チームから、研究開発の取り組みや成果について、デモ動画などを交えながら発表が行われました。発表後の質疑応答では、技術的な内容、最終年度の目標、研究の進め方などについて、視聴者と研究者との間で意見が交わされました。最後に、内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付 髙澤哲也参事官からの閉会挨拶により、今年度のWPTシステム研究会を終了いたしました。
SIP第2期は中間成果となる3年目も終わり、最終年度の目標達成に向けてこれからの2年も研究開発を続けていきます。今後も当該分野のさらなる普及・情報発信のため、定期的にWPTシステム研究会を開催していく予定です。

プログラム

開始時刻 講演題目 講演者 所属
12:30~13:00 Zoomウェビナー 開場
13:00~13:05 開会挨拶 柏木 孝夫(PD) 東京工業大学 科学技術創成研究院先進エネルギーソリューション研究センター、特命教授 名誉教授 センター長
13:05~13:30 SIPにおけるWPT関連の研究開発の概要 庄木 裕樹(サブPD) 株式会社東芝 研究開発センター ワイヤレスシステムラボラトリー、上席エキスパート
『研究開発内容の紹介』
第一部 「エネルギー伝送システムへの応用を見据えた基盤技術」
13:30~13:55 MHzワイヤレス給電を実現する高周波パワー半導体スイッチング技術とその応用事例 山本 真義 名古屋大学 未来材料・システム研究所、教授
13:55~14:20 マイクロ波WPT技術(デバイス開発とアンテナとの協調設計) 原 信二 名古屋大学 未来材料・システム研究所、特任教授
第二部 「センサネットワークおよびモバイル機器へのWPTシステム」
14:20~14:40 920MHz帯分散アンテナによる協調制御WPT技術 梶原 正一 パナソニック株式会社 マニュファクチャリングイノベーション本部 マニュファクチャリングソリューションセンター、主任技師
14:40~15:00 5GHz帯高度ビームフォーミングWPT技術 旦代 智哉 株式会社東芝 研究開発センター 情報通信プラットフォーム研究所 ワイヤレスシステムラボラトリー、フェロー
15:00~15:20 被干渉無線システムの検出と回避技術 西森 健太郎 新潟大学 工学部、研究教授
15:20~15:30 休憩
第三部 「ドローンWPTシステム」
15:30~15:55 電界結合WPTによるドローン充電ステーション 大平 孝 豊橋技術科学大学、教授 未来ビークルシティリサーチセンター長
15:55~16:20 ドローン駐機時磁界結合方式ワイヤレス充電技術 尾林 秀一 株式会社東芝 研究開発センター 情報通信プラットフォーム研究所 ワイヤレスシステムラボラトリー、シニアエキスパート
16:20~16:45 飛行型ドローン用マイクロ波空間伝送WPT技術の開発状況 篠原 真毅 京都大学 生存圏研究所、教授
16:45~16:50 閉会挨拶 髙澤 哲也 内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付、参事官(エネルギー・環境担当)
16:50 終了

WPTシステム研究会の様子

  • 開会挨拶(柏木PD)
    開会挨拶(柏木PD)
  • 研究概要説明(庄木SPD)
    研究概要説明(庄木SPD)
  • 課題発表
    課題発表
  • 課題発表
    課題発表
  • 質疑応答
    質疑応答
  • 閉会挨拶(内閣府 髙澤哲也 参事官)
    閉会挨拶(内閣府 髙澤哲也 参事官)