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研究課題

技術開発個別課題

採択年度 平成25年度
課題名 難治性筋疾患に対する細胞移植治療法の開発
代表機関 (独)国立精神・神経医療研究センター
代表研究者
(所属 役職 氏名)
トランスレーショナル・メディカルセンター センター長 武田 伸一
分担機関 京都大学、大阪大学、藤田保健衛生大学
概要 本課題では、筋ジストロフィーなどの難治性筋疾患に対する再生医療の実現化に向け、ヒトiPS細胞由来の骨格筋系譜幹細胞移植法の確立を目指す。ジストロフィン欠損によるDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)は代表的な遺伝性筋疾患であり、その治療法に関しては様々な研究が進められているが、いまだ普遍的な治療法はない。DMDモデルマウスを用いた先行研究により、骨格筋系譜幹細胞移植は有効な治療法になりうると期待されているが、ヒトにおいては治療に十分な質と量の骨格筋系譜幹細胞を調整することが困難であった。そこで本研究は、ヒトiPS細胞からの骨格筋系譜幹細胞の分化誘導法、増殖培養法、純化法、移植法の開発研究を進め、多くの難治性筋疾患に対する普遍的な治療法になりうると期待される幹細胞移植再生治療法を確立する。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:231KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:2.5MB)
採択年度 平成25年度
課題名 iPS 細胞を用いた新規糖尿病治療法の開発
代表機関 京都大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
iPS細胞研究所 教授 川口 義弥
概要 本課題では、iPS細胞を用いた機能的な膵臓細胞作製方法の樹立を目指す。糖尿病は腎症、網膜症、神経障害、心血管障害等を含む様々な病態の基礎疾患である。糖尿病に対する薬物療法は進歩してきたが、インスリン不足によって生じる1型糖尿病の根本的治癒には、膵臓移植や膵島移植が必要と考えられる。移植を待つ患者数は多いにもかかわらず、現実は慢性的なドナー不足状態である。発生学の知見と臨床膵島移植の長期成績結果から、「機能的な膵臓細胞を作るためには、立体構築(疑似膵島様構築)の形成と外分泌細胞との共存が必要である」という仮説に立って、“膵臓を丸ごと作る”技術を開発する。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:374KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:837KB)
採択年度 平成25年度
課題名 立体浮遊培養の再生医療への実用化のための自動化技術の開発
代表機関 川崎重工業(株)
代表研究者
(所属 役職 氏名)
マーケティング本部 MD技術開発室長 中嶋 勝己
分担機関 住友ベークライト(株)、大日本住友製薬(株)、住友化学(株)
概要 本課題は、幹細胞の立体浮遊培養の自動化を目指す。幹細胞の立体浮遊培養は、再生医療で有用な細胞や立体組織の産生に重要な技術であるが、平面培養に比して、培養技術の難度が高く、実用化技術の開発は遅れている。本研究は、疾患・組織別実用化研究拠点と連携し、川崎重工業の最先端ロボット技術を応用した容器ハンドリング技術、プラントで培われた液体ハンドリング技術、住友ベークライトの培養容器を中心とした基材面での革新的技術の開発と、大日本住友製薬と住友化学が有する品質評価技術で取り組む。自動化では、先ず、器具側の工夫で、操作法の単純化を図った上、その操作の自動化、並列化で大量・高速処理を達成する。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:198KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.2MB)
採択年度 平成25年度
課題名 幹細胞パッケージングを用いた臓器再生技術と新規移植医療の開発
代表機関 慶應義塾大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
医学部 教授 北川 雄光
分担機関 自治医科大学、東京大学
概要 従来の組織/細胞再生技術を進化させた新しい移植可能臓器再生技術、すなわち細胞を除去し骨格のみを再生利用する手法「脱細胞化」を基盤とし、これまで培ったヒトスケールでの臓器骨格の構造維持と、大動物への移植技術を元に、iPS細胞を用いた肝臓移植の臨床応用を目指す。本課題では、各研究拠点によって創出される再生組織/細胞を臨床現場へ届ける最終段階として汎用性の高い技術を提供するため、脱細胞化から移植に至るすべての行程の規格化し、製品化が可能な無菌的パッケージング法を確立する。本開発により、組織・臓器を越えて血液循環を実現化する3次元骨格と移植までの行程を確立し、再生医療実現化を加速する基盤技術へと発展することを目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:1.7MB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:2.5MB)
採択年度 平成25年度
課題名 幹細胞培養用基材の開発
代表機関 大阪大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
蛋白質研究所 教授 関口 清俊
分担機関 (株)ニッピ
概要 本課題は、再生医療用ヒトiPS細胞の培養および分化誘導に適した培養基材の開発と当該基材を安定供給できる態勢の確立を目指す。iPS細胞等のヒト多能性幹細胞を医療応用するためには、これらの細胞を安全かつ安定に培養・増幅し、特定の細胞に効率よく分化誘導する培養技術が不可欠である。生体内では、細胞が足場とする蛋白質は細胞ごとに異なっており、培養基材として使用する蛋白質も細胞ごとに最適化する必要がある。そこで、本課題では、細胞ごとに最適な足場蛋白質を探索し、iPS細胞のための未分化性維持用培養基材、iPS細胞のための分化誘導用培養基材、分化誘導した細胞のための上皮様細胞シート加工用培養基材の開発を目指す。さらには、これら培養基材をGMP規格で製品化する技術の開発を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:1.3MB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.6MB)
採択年度 平成25年度
課題名 慢性腎臓病に対する再生医療開発に向けたヒトiPS 細胞から機能的な腎細胞と腎組織の作製
代表機関 京都大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
iPS細胞研究所 教授 長船 健二
分担機関 横浜市立大学、(独)医薬基盤研究所
概要 本課題は、慢性腎臓病に対する再生医療の実現に向けてヒトiPS細胞から機能的な腎細胞と腎組織の作製法開発を目指す。慢性腎臓病は、我が国の成人の8人に1人が罹患していると推定されるほど頻度が高い。そして、根治的な治療法が少ないため再生医療の開発も期待されているが、ES/iPS細胞から腎細胞への分化誘導法は未だ世界的にも確立されてはいない。そこで本研究は、ヒトiPS細胞から胎児期の腎前駆細胞と糸球体、尿細管、集合管上皮細胞など成体腎細胞への分化誘導法の確立と血管化された機能的な腎組織の作製法開発を目指す。さらに、腎不全動物モデルを用いてヒトiPS細胞由来の腎細胞や腎組織の移植による再生医療開発の基盤研究を行う。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:185KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:674KB)
採択年度 平成25年度
課題名 移植免疫寛容カニクイザルコロニーの確立と再生医療への応用
代表機関 滋賀医科大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
医学部 教授 小笠原 一誠
分担機関 東海大学、京都大学
概要 本課題は、iPS細胞ストック構想の前臨床試験モデルとして使用可能な移植免疫寛容カニクイザルを供給する体制の開発・構築を目指す。MHCホモ個体より作成したiPS細胞・由来細胞は、MHCヘテロ個体への生体内移植に際し、免疫拒絶反応がほとんど生じないことが予想される。この考えからiPS細胞ストック構想が生まれたが、臨床応用するためには前臨床試験モデルが必要になる。本研究者は、カニクイザルMHCホモ個体より作成したiPS細胞とMHCヘテロ個体を有している。この移植免疫寛容カニクイザルコロニーを拡充させ、iPS細胞・由来細胞を用いる再生医療に向けた前臨床試験モデル動物として、再生医療実現拠点ネットワーク内外の研究者に幅広く提供できる体制を開発・構築する。また同時に、糖尿病耐性iPS細胞などの将来的な糖尿病治療法の開発に向けて、免疫寛容カニクイザル糖尿病モデルを確立し、糖尿病の病態がiPS細胞に与える影響を明らかにする。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:221KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.3MB)
採択年度 平成25年度
課題名 iPS細胞分化・がん化の量子スイッチングin vivo Theranostics
代表機関 名古屋大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
大学院工学研究科 教授 馬場 嘉信
分担機関 京都大学
概要 本課題は、量子・磁気ナノ粒子ハイブリッド材料を創成し、量子スイッチングによるiPS細胞がん化・分化in vivo Theranostics(生体内診断・治療の融合)の実現を目指す。iPS細胞の臨床応用を進めるために、iPS細胞の生体内動態に加えてがん化・分化を診断し、異常な細胞は死滅させる技術の確立が切望されている。本研究は、iPS細胞に対して安全な量子ドット、磁性ナノ粒子と生体適合性材料によるカプセル化技術を開発し、量子スイッチング・磁気効果による生体内がん化・分化の診断、異常な細胞の死滅を可能とする量子・磁気ナノハイブリッド材料を創製する。骨・軟骨疾患・肝疾患を対象に本技術の有効性を確認するとともに、拠点と連携し臨床応用可能な技術開発を進め、iPS細胞の臨床応用を加速する。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:835KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.6MB)
採択年度 平成25年度
課題名 iPS・分化細胞集団の不均質性を1細胞・全遺伝子解像度で高速に測定する技術の開発
代表機関 (独)理化学研究所
代表研究者
(所属 役職 氏名)
情報基盤センター ユニットリーダー 二階堂 愛
概要 本課題は、ヒトiPS細胞やiPS由来分化細胞の細胞状態の不均質性を認識・評価する技術を開発し、再生医療の安全性・有効性を飛躍的に高める。 iPS/分化細胞は、均一な培養条件の同じコロニーであっても、細胞状態が異なる細胞が含まれる。しかし、この不均質性が、どの程度、細胞移植に影響があるかが、理解されていない。細胞状態の不均質性を認識し制御するために、まず、細胞集団が持つ不均質性を定量する必要がある。そのためには、細胞状態を、細胞集団の平均値でなく、1細胞ごとに測定しなければならない。そこで本課題では、iPS・分化細胞集団の不均質性を1細胞・全遺伝子解像度で高速に測定する技術を開発する。そのために、1細胞発現量解析を精緻化し、そのデータから不均質性を判定するデータ解析手法の開発を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:872KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.5MB)
採択年度 平成25年度
課題名 再生医療に用いるiPS細胞大量培養プラットフォームの開発
代表機関 旭硝子(株)
代表研究者
(所属 役職 氏名)
技術本部中央研究所 特別研究員 熊谷 博道
概要 本課題は未分化iPS細胞の大量培養・安定供給に必要なプラットフォーム技術を構築し、再生医療の早期実現と国際展開に貢献する事を目的とする。実用化のためには開発早期段階から高い安全性・堅牢性を考慮した各種規制に対応した製造基盤の構築が必要である。これまでに私達は厳密な医薬品製造管理・Good Manufacturing Practice (GMP)に対応した各種タンパク質医薬品の製造を実施してきた。本開発では、外来ウイルス等の混在の危険性が少ない遺伝子組換え技術を用いて、GMPに則った形でヒト・トランスフェリン・各種増殖因子・細胞外基質成分等の安価な製造を行うと共に、大容量の培養容器を開発し、iPS細胞を大量培養するプラットフォーム技術を提供する。これらの研究開発は再生医療の早期実現に貢献するものである。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:853KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.3MB)
採択年度 平成25年度
課題名 心機能再生を目指した特定因子による細胞変換技術開発
代表機関 東京大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
分子細胞生物学研究所  准教授 竹内 純
分担機関 京都大学
概要 心不全はじめ心機能疾患において、悪化予防因子または病変部への心筋導入は極めて有効な治療法として期待される。そこで、本課題は、心臓疾患の治療ツールの提供を目的とし、「簡便・迅速・確実」な心臓細胞分化・再生法の確立を目指して3つのプロジェクトを遂行する。(1)プログラム化:iPS細胞から直接、単一心臓細胞(心臓前駆細胞および心房筋・心室筋・ペースメーカ細胞の各種)を樹立し、心疾患の病態解明の解析ツールとして、また移植用細胞として臨床研究拠点および臨床現場への提供を図る。(2)リプログラム化:心疾患の病変部において心筋再生に付与する運命転換因子の特定により、移植を伴わない新たな心筋導入法の提案および「心筋の若返り」を目指す。さらに、(3)遺伝子導入用ベクターカセットの開発:研究(1)・(2)の遂行に適したベクター開発により、医療応用への橋渡し研究としての役割を果たす。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:307KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.7MB)
採択年度 平成25年度
課題名 多能性幹細胞から多種類の分化細胞を、最短時間、高効率、高品質、大量、自在に生産するための基盤技術開発と産業化応用
代表機関 慶應義塾大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
医学部 教授 洪 実
概要 本課題では、ヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞)から多種類の分化細胞を効率よく誘導する基盤技術の開発を目指す。従来の細胞分化誘導法は、増殖因子や細胞培養条件を調整し、長期間の細胞培養で細胞の種類を作り分ける手法が主流であったが、再生医療の早期実現化のためには、ヒト多能性幹細胞から多種類の分化細胞を短い時間で高効率に作成する基盤技術が必要不可欠である。本開発では、ヒト多能性幹細胞から効率よく、さまざまな分化細胞を誘導できる転写調節因子を多数同定し、更にその組み合わせを検討する。また、これらの因子をヒト幹細胞に発現させるためのカクテルを開発し、その技術の産業化を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:546KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:704KB)
採択年度 平成25年度
課題名 iPS 細胞・体性幹細胞由来再生医療製剤の新規品質評価技術法の開発
代表機関 東京医科歯科大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
大学院発生発達病態学分野 教授 森尾 友宏
分担機関 (公財)かずさDNA研究所、国立医薬品食品衛生研究所
概要 本課題では、iPS細胞・体性幹細胞由来再生医療製剤の次世代品質保証技術として、「体系的迅速微生物検出系」及び「遺伝的安定性検証系」を立ち上げ検証することを目指す。iPS細胞製剤での遺伝的不安定性や、細胞製剤での微生物の混在・増幅を高感度にかつ安価、迅速に検証する系が求められている。微生物検出系では重要なウイルスや日欧米三極局方掲載マイコプラズマ種を網羅するPCR系を立ち上げると共に、細菌・真菌では調製当日に判定可能な検査系を開発する。最終的には全微生物種を1プラットフォームで測定する系としてキット化するとともに、遺伝的安定性検証系では少数細胞での遺伝子変異の蓄積や遺伝子欠失・修飾を検出する先端的計測系の開発を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:449KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.1MB)
採択年度 平成25年度
課題名 ブタ等大型動物を利用するiPS細胞技術の開発
代表機関 自治医科大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
再生医学研究部 教授 花園 豊
概要 本課題は、ブタ等大型動物を用いて、ヒトiPS細胞由来の造血幹細胞・赤血球・血小板の作製を目指す。ヒトiPS細胞から臓器再生を目指す研究は、現在のところ試験管内における分化誘導実験が中心だが、試験管内の分化誘導効率は必ずしも高くなく、試験管内では臓器発生や体内分化を完全には再現できない。そこで今後、動物体内での臓器づくりを目指す研究が望まれている。本研究は、まず増殖・分化能に優れ、安全性の高い医療用iPS細胞を作製し、iPS細胞由来の造血幹細胞・赤血球・血小板をブタ・ヒツジの体内で作製することを目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:661KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:832KB)
採択年度 平成25年度
課題名 再生医療用製品の大量生産に向けたヒトiPS細胞用培養装置開発
代表機関 東京女子医科大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
先端生命医科学研究所 准教授 松浦 勝久
分担機関 エイブル(株)、旭化成(株)
概要 本課題は、iPS細胞を用いた再生医療用製品を大量生産する培養装置の開発を目指す。本研究者らは、既に、ヒトiPS細胞に適した3次元浮遊懸濁撹拌培養技術、単一細胞状態を高密度未分化増幅する技術を開発した。さらには、ヒトiPS細胞を高効率・高収量で心筋に分化誘導する技術、細胞シートをヒト心筋組織の構築に応用する技術を開発した。そこで、本課題では、本研究者らが培ってきた独自技術を改良発展させ、疾患・組織別実用化研究拠点とも連携し、ヒトiPS細胞を用いた心筋のFirst in Man試験において、供給面や技術面に関する寄与を目指す。さらに未分化培養および分化誘導培養の全工程を自動化する技術、再生医療用製品原材料を安定かつ安全確実に供給する培養装置の開発を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:835KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.6MB)
採択年度 平成25年度
課題名 歯・外分泌腺などの頭部外胚葉器官の上皮・間葉相互作用制御による立体形成技術の開発
代表機関 (独)理化学研究所
代表研究者
(所属 役職 氏名)
多細胞システム形成研究センター チームリーダー 辻 孝
分担機関 (株)オーガンテクノロジーズ
概要 本課題は、iPS細胞から上皮・間葉相互作用の精密制御による頭部外胚葉器官(歯や外分泌腺)の立体形成技術と生体外器官育成技術の開発を目指す。歯の喪失や分泌腺機能障害(口腔乾燥症など)では、人工物による代替療法や対症療法しか治療法がないため、本質的に機能回復する再生治療の開発が期待されている。本技術開発では、疾患・組織別実用化研究拠点と連携して、上皮性、間葉性幹細胞の精密操作技術である「器官原基法」を応用・発展させ、ヒトiPS細胞から上皮性、および間葉性幹細胞を誘導し、人為的に頭部外胚葉性器官を再生する技術を開発する。また、三次元的に高度な複合化組織としての器官を育成し、機能器官の再生を実現する。 
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:391KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:744KB)
採択年度 平成25年度
課題名 再生医療のための細胞システム制御遺伝子発現リソースの構築
代表機関 (独)産業技術総合研究所
代表研究者
(所属 役職 氏名)
創薬分子プロファイリング研究センター チーム長 五島 直樹
分担機関 (一社)バイオ産業情報化コンソーシアム
概要 再生医療におけるiPS細胞の誘導、分化誘導、体細胞のダイレクトリプログラミング等では、遺伝子導入による細胞システム制御技術が極めて重要である。すでにヒト全遺伝子の約80%をカバーするヒト遺伝子発現リソースのライブラリーを構築しているが、本開発では細胞の初期化や分化等に関わる時空間特異的なcDNA(スプライシングバリアントも含む)を重点的に取得してデータベース化を行う。そして、各研究拠点との連携を取って細胞システム制御遺伝子発現クローンを整備し、供給体制を整えることによって再生医療研究の加速を進める。また、注目すべき細胞システム制御遺伝子の機能的プロテオミクス解析を独自のプロテインアレイを駆使して実施する。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:868KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:988KB)
採択年度 平成25年度
課題名 ヒトiPS 細胞を用いた視床下部-下垂体ホルモン産生細胞の分化誘導法と移植方法の開発
代表機関 名古屋大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
医学部附属病院 病院助教 須賀 英隆
分担機関 藤田保健衛生大学
概要 本課題では、ヒトiPS細胞から視床下部-下垂体系の組織構築と、臨床応用を目標とした効果的な移植術の確立を目指す。視床下部-下垂体系は、生命の維持・全身の恒常性制御に必要不可欠であるが、多様な疾患により障害され、重篤な症状をもたらす。視床下部-下垂体系の複雑で緻密な制御を再現するために、多能性幹細胞を用いた再生医療に期待が集まる。これまで本研究グループでは、マウスES細胞から視床下部バゾプレシン細胞や下垂体前葉組織を作成する技術を確立してきた。本開発では、ヒトiPS 細胞からの産生技術を開発、移植法を確立し、疾患モデル動物での前臨床研究を行って、臨床応用に向けた移植効果実証を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:220KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.3MB)
採択年度 平成25年度
課題名 肝細胞移植に向けたヒトiPS 細胞由来肝幹前駆細胞の維持・増殖技術の開発
代表機関 大阪大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
大学院薬学研究科 教授 水口 裕之
分担機関 (株)リプロセル
概要 本課題は、ほぼ無限の増殖能を有するヒトiPS細胞から移植可能な肝細胞の作製を目指す。肝硬変などの各種肝疾患の根治的治療法として、肝細胞移植が効果的であるが、1人の患者に対して大量の細胞を必要とするため、ドナー不足が問題となっている。肝細胞の新たな供給源として、ヒトiPS細胞由来肝細胞が注目されているが、現在のところ、ヒトiPS細胞から肝細胞への分化には長い時間を要し、大量生産が困難であるという問題がある。そこで、本課題では、肝細胞の前駆細胞である肝幹前駆細胞を、成分が明確かつ異種生物由来の成分を含まない培地と最適化されたラミニンを用いて、維持・増幅する技術を開発し、肝細胞移植等の再生医療への大量の細胞供給を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:222KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.5MB)
採択年度 平成25年度
課題名 再生医療における血管形成制御技術の開発
代表機関 大阪大学
代表研究者
(所属 役職 氏名)
微生物病研究所 教授 高倉 伸幸
概要 本課題は、血管形成は臓器再生において必須の現象であることに鑑み、再生臓器と体循環との連結のみならず、肝臓の類洞血管等の再生臓器内の臓器特異的血管を迅速に誘導する技術の開発を目指す。本研究者らは、最近、既存の血管内に内皮幹細胞が存在することを見出し、この幹細胞により臓器特有の血管構造が形成され、血管径の太い血管がこの幹細胞のみから形成されるという知見を得た。そこで、本課題では、上記知見に基づき、生体内で僅少な内皮幹細胞を試験管内増幅させる技術、内皮幹細胞を大量に回収する技術の開発を目指す。さらに内皮幹細胞を細胞源とし、血管成熟化のメカニズムを応用して、動静脈が制御された血管ユニットの形成を可能とする技術の開発を目指す。
参考 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:653KB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:2.0MB)
再生医療実現拠点ネットワークプログラム
国立研究開発法人
日本医療研究開発機構(AMED)
戦略推進部 再生医療研究課
東京都千代田区大手町1丁目7番1号
電話:03-6870-2220
E-Mail:saisei-ML@amed.go.jp
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