疾患・組織別実用化研究拠点(拠点A)
採択年度 | 平成25年度 |
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拠点名 | iPS細胞由来神経前駆細胞を用いた脊髄損傷・脳梗塞の再生医療 |
代表機関 | 慶應義塾大学 |
拠点長 (所属 役職 氏名) |
医学部 教授 岡野 栄之 |
分担機関 | (独)国立病院機構大阪医療センター、大日本住友製薬(株) |
概要 | 本拠点は、iPS細胞研究中核拠点で作製される臨床グレードの再生医療用iPS細胞ストックを活用し、神経疾患の再生医療の早期実現を目指す。 脊髄損傷や脳梗塞はこれまで有効な治療法がなく、幹細胞を用いた再生医療の実現が切望されてきた。そこで本研究は、再生医療用iPS細胞由来神経前駆細胞ストックを構築し、これらの細胞を用いた造腫瘍性の解析による安全性スクリーニングおよび移植後の腫瘍化対応策を確立する。亜急性期脊髄損傷に対して、4年以内にFirst in Manの「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に基づく臨床研究を実施する。さらに、再生医療用iPS細胞由来神経前駆細胞ストックを活用し、慢性期脊髄損傷、亜急性期および慢性期脳梗塞に対して幹細胞移植療法の実用化を達成する。 |
参考 | 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:291KB) |
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:2.3MB) |
採択年度 | 平成25年度 |
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拠点名 | パーキンソン病、脳血管障害に対するiPS細胞由来神経細胞移植による機能再生治療法の開発 |
代表機関 | 京都大学 |
拠点長 (所属 役職 氏名) |
iPS細胞研究所 副所長/教授 髙橋 淳 |
分担機関 | (独)理化学研究所 |
概要 | 本拠点は、神経疾患において特に治療開発が急務であるパーキンソン病、脳血管障害を対象に、iPS細胞を用いた細胞移植治療の実現化を目指す。 パーキンソン病では胎児細胞移植の有効性が臨床で示されているが、移植細胞の量的・質的課題等により広く普及するに至っていない。そこで本研究は、より安全かつ効果的な細胞移植を実現するため、第一段階として、特に免疫反応や病原体感染の可能性が最小限であることを考慮し、孤発性パーキンソン病に対してiPS細胞を用いた自家移植の臨床研究を行う。第二段階として、HLAホモ接合体健常人由来iPS細胞を用いてパーキンソン病への同種移植を目指す。さらに第三段階として、脳血管障害による運動麻痺に対して、細胞移植による皮質脊髄路の再構築を目指す。 |
参考 | 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:328KB) |
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:791MB) |
採択年度 | 平成25年度 |
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拠点名 | 視機能再生のための複合組織形成技術開発および臨床応用推進拠点 |
代表機関 | (独)理化学研究所 |
拠点長 (所属 役職 氏名) |
多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー 髙橋 政代 |
分担機関 | (公財)先端医療振興財団 |
概要 | 本拠点は、ヒト多能性幹細胞(ヒトES/iPS細胞)由来の視細胞移植により、網膜色素変性症などの網膜難病に対する再生医療の実現化を目指す。 網膜難病は失明につながる重篤な進行性疾患であり、視細胞移植による治療への期待は大きい。これまで本拠点では立体網膜形成技術を開発しており、高純度で高密度の視細胞を含む神経網膜シートをヒトES/iPS細胞から作成する技術を確立してきた。そこで本研究は、ヒトES/iPS細胞を用いて、前臨床研究のための神経網膜シート調整技術、動物移植でのProof of Concept、臨床グレードの移植用神経網膜シートの調製および品質管理法、中型動物での機能性評価、臨床試験での安全性・拒絶反応等の詳細解析、ヒトでの機能性解析法の先鋭化・客観化と評価を行い、早期のヒトへの臨床応用の実現を目指す。 |
参考 | 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:1.5MB) |
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:1.3MB) |
採択年度 | 平成25年度 |
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拠点名 | iPS細胞を用いた心筋再生治療創成拠点 |
代表機関 | 大阪大学 |
拠点長 (所属 役職 氏名) |
大学院医学系研究科 教授 澤 芳樹 |
概要 | 本拠点は、重症心不全に対するiPS細胞由来心筋細胞シート治療法の確立を目指す。 心臓移植についてはドナー不足、補助人工心臓については耐久性やデバイスラグという問題があり、置換型治療は普遍的な治療とは言い難い。そこで本研究は、重症心不全に対する根本的治療としての心筋再生治療を目指して、iPS細胞研究中核拠点で作製されるGMPグレードのHLAホモiPS細胞から心筋細胞を高効率で分化誘導・大量培養し、有効性と安全性を検証した上で、iPS細胞由来心筋細胞シート治療法を確立し、研究開始後3年で虚血性心筋症に対するiPS細胞由来心筋細胞シートのFirst in Manを安全に行い、治験へと展開する。さらに、iPS細胞由来心筋グラフトやiPS細胞由来ペースメーカー細胞の開発、小児心不全や拡張型心筋症への適応拡大を目指す。 |
参考 | 再生医療実現拠点ネットワークプログラム キックオフシンポジウム 発表ポスター(平成25年8月)(PDF:527KB) |
再生医療実現拠点ネットワークプログラム 平成26年度公開シンポジウム 発表ポスター(平成27年1月)(PDF:913KB) |