生態系サービスと人類の将来 国連ミレニアムエコシステム評価
Millennium Ecosystem Assessment/編
横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会/責任翻訳 
オーム社 2007年
世界の第一線研究者が参加した、初めての全地球規模での生態系サービスの現状と未来に関する総合評価報告書「Ecosystems And Human Well-being: Synthesis [The Millennium Ecosystem Assessment Series]」の翻訳書である。生態系サービスの保全と人類の福利の向上に資することを目指して膨大な研究成果を評価したもの。知識ユーザーとして生物多様性条約、ラムサール条約、砂漠化防止条約を想定し、詳細な専門的記述に加えて「意思決定者のための要約」を整えて、ユーザーが活用しやすい知識生産を試みた点が特筆に値する。
(佐藤 哲:総合地球環境学研究所研究推進戦略センター教授)