エコロジーとポストモダンの終焉
ジョージ・マイアソン
野田三貴/訳
岩波書店 2007年
今日の地球規模の環境問題という「新しい大きな問題」は、「科学と民主主義が共に進歩し、互いを正当化しあう物語」である。今、切に必要なのは、100年前に産声を上げた、人間と自然の共存をめざすエコロジー、すなわち環境危機に対して警鐘を鳴らし、人々の行動を変容させる力を持つ「日常生活の科学」である。エコロジーの復権である。
(萩原なつ子:立教大学社会学部社会学科 教授)