トピックス

第4回 ACCELシンポジウム開催 ~トップサイエンティスト×プログラムマネージャーの社会変革への挑戦~

2019年11月18日

ACCEL

https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/

2019年10月25日、「第4回 ACCELシンポジウム」が東商グランドホール(東京都千代田区)にて開催されました。「ACCEL」は、世界をリードする顕著な基礎研究の成果について、イノベーションの創出に向けて研究を加速させるプログラムです。

当日は、産業界、官公庁、大学を中心に約140名の方々にご来場いただき、研究代表者とプログラムマネージャー(PM)の協働によって トップサイエンスをトップイノベーションへつなげるための、ビジョンと研究成果について紹介いたしました。
また、今回のシンポジウムは放送大学様での放映が決まり、シンポジウムと同時に番組収録を兼ねることとなりました。放映により、より多くの方々にACCEL事業の有用性を広く伝えることができます。

はじめに、JSTの後藤 吉正理事より開会の挨拶があり、つづいて文部科学省の金子 忠利室長よりACCELプログラムによるイノベーション創出に対する期待が述べられました。

今回のシンポジウムでは、光工学・情報工学・電子工学・材料化学等の多岐に渡る分野にて、下記8つの研究開発課題を取りあげました。(以下、所属は2019年10月25日当時)

■元素間融合を基軸とする物質開発と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h27_01.html
研究代表者: 北川 宏(京都大学 大学院理学研究科 教授)
プログラムマネージャー: 岡部 晃博(科学技術振興機構)
■濃厚ポリマーブラシのレジリエンシー強化とトライボロジー応用
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h27_03.html
研究代表者: 辻井 敬亘(京都大学 化学研究所 所長、教授)
プログラムマネージャー: 松川 公洋(科学技術振興機構)
■超活性固定化触媒開発に立脚した基幹化学プロセスの徹底効率化
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h26_03.html
研究代表者: 魚住 泰広(自然科学研究機構 分子科学研究所 教授)
プログラムマネージャー: 間瀬 俊明(科学技術振興機構)
■ダイヤモンド電極の物質科学と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h26_02.html
研究代表者: 栄長 泰明(慶應義塾大学 理工学部 教授)
プログラムマネージャー: 塚原 信彦(科学技術振興機構)
■触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h26_05.html
研究代表者: 舘 暲(東京大学 名誉教授)
プログラムマネージャー: 野村 淳二(科学技術振興機構)
■PSD法によるフレキシブル窒化物半導体デバイスの開発
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h26_01.html
研究代表者: 藤岡 洋(東京大学 生産技術研究所 教授)
プログラムマネージャー: 碓井 彰(科学技術振興機構)
■半導体を基軸としたテラヘルツ光科学と応用展開
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h29_02.html
研究代表者: 田中 耕一郎(京都大学大学院理学研究科 教授)
プログラムマネージャー: 深澤 亮一(科学技術振興機構)
■スーパーバイオイメージャーの開発
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/research_project/ongoing/h29_01.html
研究代表者: 染谷 隆夫(東京大学 工学系研究科 教授)
プログラムマネージャー: 松葉 頼重(科学技術振興機構)

8つのプロジェクト講演等として、研究代表者より研究開発ビジョンや成果について、PMより実用化に向けた活動内容や今後の展開について講演がありました。

最後に、ACCEL研究開発運営委員会の冨山 和彦委員(株式会社経営共創基盤 代表取締役  CEO)ならびに松本 洋一郎委員長(東京理科大学 学長)より、閉会の挨拶として、トップサイエンスをどうイノベーションに結びつけるかの道筋が重要であり、社会的、経済的、学術的に相互の循環により、多様な要因に向かって取り組んでいくことが、今後もACCEL事業の中で必要であるという言葉にて、シンポジウムを締めくくりました。

第4回 ACCELシンポジウム 開催概要
https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/event/20191025/index.html