プロジェクト紹介
目標1 研究開発プロジェクト(2022年度採択)細胞内サイバネティック・アバターの遠隔制御によって見守られる社会の実現
プロジェクトマネージャー(PM)山西 陽子九州大学 大学院工学研究院 教授
概要
本プロジェクトでは、2050年までに、体外から専門家や本人が遠隔(体外)操作で、体内の状態を安全・安心に把握・改善・向上できる社会の実現を目指し、体内で、生体分子の利用を基盤とする細胞内サイバネティック・アバター(CA)の連携・協調の遠隔操作技術の創出と利活用を推進します。ナノメートルスケールの人工や天然の生体分子から構成される細胞内CAを設計することで、マイクロメートルスケールの細胞間相互作用を用いて、細胞レベルで体内を良い状態に保つことができる社会を実現します。
2030年までのマイルストーン
体内の状態を日常的に把握する必要がある人が、医師や専門家たちの適切な処置やアドバイスを受けられて、安心感のある日常生活を実現します。細胞内CAの遠隔制御性の動作確認を通して、細胞自身で制御が完結する標的細胞の除去システムから、医師・専門家による診察・検査を行った上で、その判断に基づいて処置する遠隔制御システムに発展させます。
2025年までのマイルストーン
細胞内CAを利用することで、体内に近い環境で特定の疾患の原因となる細胞の悪性状態を検査して、必要に応じて除去するという一連の処理を遠隔制御できるようになり、体をいつも良い状態に保つことができる可能性があります。この細胞内CAによって、擬似的に、身体に本来備わっている免疫能力を拡張することができ、副作用の可能性などがないかを検証できる第一歩を示すことができます。
研究開発の概要
研究開発項目
- [1] 細胞内CAのE3LSI課題の調査・検証
- [2] 細胞内CAの設計・構築技術
- [3] 細胞内CAの搭載技術
- [4] 培養環境における細胞内CAの遠隔制御評価
- [5] 生体内における細胞内CAの遠隔制御評価
- [6] 生体内模擬環境を利用した細胞内CAの遠隔制御評価
課題推進者リスト
研究開発項目[1][3] | 山西 陽子 | 九州大学 大学院工学研究院 教授 |
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研究開発項目[1] | 土方 敦司 | 東京薬科大学 生命科学部 准助教 |
研究開発項目[2] | 横森 真麻 | 九州大学 大学院工学研究院 学術研究員 |
研究開発項目[2] | 闐闐 孝介 | 理化学研究所 環境資源科学研究センター 専任研究員 |
研究開発項目[2] | 菅野 茂夫 | 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 主任研究員 |
研究開発項目[2] | 庄司 観 | 長岡技術科学大学 技学研究院 准教授 |
研究開発項目[3] | 木村 笑 | 東京農工大学 大学院工学研究院 講師 |
研究開発項目[3] | 坪内 知美 | 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 准教授 |
研究開発項目[4][6] | 佐久間 臣耶 | 九州大学 大学院工学研究院 准教授 |
研究開発項目[4] | 白崎 善隆 | 東京大学 先端科学技術研究センター 准助教 |
研究開発項目[4] | 鎌谷 高志 | 東京科学大学 総合研究院 講師 |
研究開発項目[5] | 鳥取 直友 | 九州大学 大学院工学研究院 助教 |
研究開発項目[5] | 高橋 暁子 | がん研究会 がん研究所 細胞老化研究部 部長 |
研究開発項目[5] | 四元 聡志 | 東京薬科大学 生命科学部 助教 |
研究開発項目[6] | 早川 健 | 中央大学 理工学部 准教授 |