低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2016-PP-18

改正FIT法における太陽光発電の事業性と出力抑制の影響分析

概要

 2012年7月から開始された固定価格買取制度(FIT制度)により、再生可能エネルギーの導入が進んでいるが、現状では、太陽光発電の導入量増加が著しく大きくなっている。

 この太陽光発電の大量導入等により、電力系統へ与える影響が懸念され、各地で系統接続制約が生じた結果、FIT制度が改正され、新たな出力制御のルールが設けられた。本提案書では、太陽光発電の導入状況や指定電気事業者における太陽光発電の出力制御の見通し等の動向を整理するとともに、出力抑制が太陽光発電事業者の収益性や資金調達にどの程度の影響を与えるかをIRRやDSCRを用いて評価した。
 今後は本提案で示した課題解決に向けて、LCSにおいても、太陽光発電や蓄電池等の低炭素技術のコストや技術発展の評価を継続するとともに、出力抑制された電力を用いた水素エネルギーの活用方策等の研究を行っていく。

提案書全文

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