低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2015-PP-17

再生可能エネルギー大量連系時における需給制御システムの提案

概要

 低炭素社会実現のためには、再生可能エネルギーの大量導入が不可欠である。しかし、太陽光発電や風力発電は、出力が気象条件に依存するという性質を有する。そのため、太陽光発電及び風力発電の大量連系時には、電力系統の需給制御において、出力の変動や不確実性に対処するための対策を講じる必要がある。

 本取り組みでは、負荷周波数制御(Load Frequency Control,LFC)において、石炭火力発電や蓄電池などの異なる応答特性を有するLFCリソースの適切な制御分担を提案した。また、経済的負荷配分制御(Economic load Dispatching Control,EDC)において、再生可能エネルギーの出力予測誤差の影響を軽減する、新しい制御システムを提案した。さらに、これらの提案手法の有効性を、需給制御シミュレーションによって検証した。太陽光発電や風力発電の大量導入のためには、本取り組みのように、再生可能エネルギー大量連系時における電力システムの特性を考慮しながら、既存の需給制御システムを改良していくことが求められる。

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