本研究領域は、細胞内の代謝変化を統合的あるいは網羅的に解析し、細胞機能の制御メカニズムや恒常性維持のメカニズムを明らかにし、細胞機能を効率的に制御・変換(機能の向上、改変、新規機能の付与など)したり、恒常性の乱れを改善・回復させる細胞制御基盤技術の創出に繋がる研究を対象とします。
具体的には、1)細胞の代謝産物群の経時的、定量的測定結果をもとに、外部刺激を受けた細胞、病態や発生・分化過程にある細胞など、種々の細胞状態を規定する代謝産物群の同定、それにもとづく細胞状態の分類・評価、細胞状態の転移・変換に繋がる基盤技術の創出、2)既存あるいは個別代謝産物群の動態解析情報に基づく細胞機能のモデリングや細胞状態変化に伴う機能変化予測技術、およびこれらの研究にもとづき特定の代謝経路を特異的に制御する化合物の予測や制御物質の設計、新機能を付与した細胞作製技術、特定代謝経路の特異的修飾技術の開発などの研究が含まれます。
(所属・役職は、平成20年3月時点のものです。)
□小田 吉哉 (エーザイ株式会社コアテクノロジー研究所 統括課長)
「定量的メタボロミクスとプロテオミクスの融合」 (593kb)
□田口 良 (東京大学大学院医学系研究科 客員教授)
「脂質メタボロームのための基盤技術の構築とその適用」 (723kb)
□平尾 敦 (金沢大学がん研究所 教授)
「代謝解析による幹細胞制御機構の解明」 (578kb)
□柳澤 修一 (東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授)
「栄養シグナルによる植物代謝制御の分子基盤」 (434kb)
□柳田 充弘 (京都大学大学院生命科学研究科 特任教授)
「染色体分配メタボリズムを支える分子ネットワークの解析」 (414kb)
□吉田 稔 ((独)理化学研究所中央研究所 主任研究員)
「タンパク質修飾の動態とネットワークの網羅的解析」 (440kb)
□新井 洋由 (東京大学大学院薬学系研究科 教授)
「生体膜リン脂質多様性の構築機構の解明と高度不飽和脂肪酸要求性蛋白質の同定」
 (991kb)
□礒辺 俊明 (首都大学東京大学院理工学研究科 教授)
「RNA代謝解析のための質量分析プラットフォームの開発」 (381kb)
□鍋島 陽一 (京都大学大学院医学研究科 教授)
「代謝応答を統御する新たな分子機構の研究」 (263kb)
□藤木 幸夫 (九州大学大学院理学研究院 教授)
「オルガネラ-ホメオスタシスと代謝調節・高次細胞機能制御」 (489kb)
□三村 徹郎 (神戸大学理学部 教授)
「液胞膜エンジニアリングによる植物代謝システム制御」 (438kb)
□岩井 一宏 (大阪大学大学院医学系研究科 教授)
「鉄および鉄補欠分子族の動態調節とその破綻による病態の解明」 (393kb)
□清野 進 (神戸大学大学院医学系研究科 教授)
「糖代謝恒常性を維持する細胞機能の制御機構」 (170kb)
□平井 優美 ((独)理化学研究所植物科学研究センター ユニットリーダー)
「植物アミノ酸代謝のオミクス統合解析による解明」 (220kb)
□三浦 正幸 (東京大学大学院薬学系研究科 教授)
「個体における細胞ストレス応答代謝産物の遺伝生化学的解明」 (158kb)
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