[生命現象と機能性物質] 生命現象と機能性物質

戦略目標

老化に伴う生体ロバストネスの変容と加齢性疾患の制御に係る機序等の解明

ヒトのマルチセンシングネットワークの統合的理解と制御機構の解明

革新的植物分子デザイン

細胞内構成因子の動態と機能

多細胞間での時空間的な相互作用の理解を目指した技術・解析基盤の創出

ゲノムスケールのDNA合成及びその機能発現技術の確立と物質生産や医療の技術シーズの創出

実験とデータ科学等の融合による革新的材料開発手法の構築

研究総括

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豊島 陽子(東京大学 名誉教授)

概要

 バイオテクノロジーは我が国の未来の競争力の鍵を握る重要な基盤的技術分野であり、健康長寿社会の実現や持続可能な社会システムの構築に向けて更なる発展が求められています。また、新型コロナウイルス感染症の蔓延とその社会経済的影響を受け、今後も起こりうる感染症の脅威を低減する方策が求められています。これらの課題に対応するために必要となるバイオテクノロジーの発展には、生命現象への更なる理解を深めて課題解決に寄与する新たな機能を持つ物質・材料の創成や、それらを計測・評価する技術の開発が必要です。そのような観点から、独創的なアイデアを持ち次世代を担う優秀な若手研究者を支援し輩出していくことが不可欠です。
 本研究領域は、「生命現象」、「機能性物質」という2つのキーワードの下に、多様な分野にわたる挑戦的な若手研究者による新しい価値の創造につながる基礎的な研究を推進します。具体的には、「生命現象」に関連する新規物質・材料の設計・創成及び生体分子や微生物等の発見や機能解析、活用など生命現象の解明・制御・応用に関する研究を対象とします。また、物質・材料と生体の相互作用に関わる計測や評価に関する研究も含みます。これらの研究に貢献する生命科学、化学、工学、物理学等の幅広い分野において、「機能性物質」を基軸として、医療・健康分野や生命現象の解明等の研究に貢献しうる物質・材料の研究について、新しい発想に基づいた挑戦的な構想を支援していきます。
 研究推進にあたっては研究者育成の観点を重視し、異分野の若手研究者同士が交流し相互に触発する場を設けることで、未来に貢献する先端研究を推進する研究者の育成、及び将来の連携につながる幅広い人的ネットワークの構築を図ります。

 本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「老化に伴う生体ロバストネスの変容と加齢性疾患の制御に係る機序等の解明」、「ヒトのマルチセンシングネットワークの統合的理解と制御機構の解明」、「革新的植物分子デザイン」、「細胞内構成因子の動態と機能」、「多細胞間での時空間的な相互作用の理解を目指した技術・解析基盤の創出」、「ゲノムスケールのDNA合成及びその機能発現技術の確立と物質生産や医療の技術シーズの創出」、「実験とデータ科学等の融合による革新的材料開発手法の構築」のもとに、2022年度に発足しました。

領域アドバイザー

秋吉 一成 京都大学 大学院医学研究科 特任教授・名誉教授
大河内 美奈 東京科学大学 物質理工学院 教授
加納 純子 東京大学 大学院総合文化研究科 教授
清末 優子 関西医科大学 附属生命医学研究所 学長特命教授
粂 昭苑 東京科学大学 生命理工学院 教授
小泉 智信 理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター
関谷 毅 大阪大学 産業科学研究所 教授
津本 浩平 東京大学 大学院工学系研究科 教授
沼田 圭司 京都大学 大学院工学研究科 教授
林 智広 東京科学大学 物質理工学院 准教授
船津 高志 広島大学 大学院統合生命科学研究科 特任教授・研究科長
三浦 佳子 九州大学 大学院工学研究院 教授
本橋 ほづみ 東北大学 大学院医学系研究科 教授
山崎 真巳 千葉大学 大学院薬学研究院 教授

採択課題一覧

  1. 2022年度採択課題
  2. 2023年度採択課題
  3. 2024年度採択課題

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