研究総括 本田 賢也
(慶應義塾大学 医学部 教授/理化学研究所 生命医科学研究センター チームディレクター)
研究期間:2026年10月~2032年3月
グラント番号:JPMJER2603
腸内細菌叢(マイクロバイオーム)は極めて活発な代謝活動を行う微生物群集であり、腸管粘膜表面だけでなく、免疫系、神経系、代謝系、循環器系などの恒常性維持にも重要な役割を演じていると考えられます。しかしながら、構成する細菌種や、細菌が産生する代謝物が、ヒトの体にどのような作用を及ぼすのか、その因果関係についてどのようにして明らかにすればいいのか、その方法論も明確ではありません。
本研究領域では、マイクロバイオームが様々な疾患の進行・改善や、生体の恒常性維持に直接及ぼす作用、因果関係を明らかにすることを目的とします。特に、腸内の生態系に影響する食事由来分子の同定から、マイクロバイオームによる代謝・変換経路を明らかにし、マイクロバイオームと生体との相互作用の理解を目指します。
エクスポソームとしての食事分子(植物由来有機化合物)の腸内細菌による代謝機構や、代謝変換された生理活性分子の宿主への作用など、微生物代謝との相互作用を介した宿主制御機構の解明により、健康状態の維持・破綻に関わる分子基盤の理解を大きく前進させ、疾患の予兆検出、介入標的の創出に貢献することが期待されます。

研究グループ
・マイクロバイオーム探索グループ
・合成化学・ケミカルバイオロジーグループ
・構造メタボロミクスグループ
・食事化学・植物システムグループ
・微生物遺伝子操作グループ
・メタゲノミクス・計算生物学グループ
プロジェクトヘッドクオーター
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