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- 石井生体内細胞環境プロジェクト
研究総括 石井 優
(大阪大学 大学院生命機能研究科 教授)
研究期間:2025年10月~2031年3月
グラント番号:JPMJER2501
生体は多種多様な細胞や分子で構成され、それらが機能することで生命活動が維持されています。計測技術の進歩に伴い、より高精細に様々な生命現象の解析が可能となっていますが、生体内における多様な細胞の動態には細胞そのものだけでなく、それを取り巻く環境(細胞環境)も本質的な役割を果たしていると考えられます。
本研究領域では、これまで見過ごされていた生体内における細胞環境を直接の解析対象とすることで、細胞が生体内の多様な環境に適応するメカニズムの理解を目指します。具体的には、細胞環境を構成する分子や細胞同士の力学などの時空間的要素を可視化・解析できる新たな多次元生体イメージング技術を確立することで、細胞の持つ未知の機能や細胞が多様性を獲得する背景にある本質的な機構の解明に迫ります。
細胞が多様性を形成する機序を明らかにすることは、細胞・組織のみならず、生物個体としての生体が様々な外界からの摂動に適応するメカニズム(生命のレジリエンス)の理解につながります。疾患はある種の大きな摂動であり、生命のレジリエンスの理解は病態制御に関わる新たな知見をもたらし、新たな治療標的の発見に寄与することが期待されます。

・免疫動態研究グループ
・細胞環境イメージング研究グループ
・網羅的細胞環境探索グループ
・数理的細胞環境解析グループ