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本募集は、ERATO の研究領域(研究プロジェクト)および研究総括に関する選考の前段階である、研究動向調査や研究者調査の一環として、皆様から広く情報を提供いただくという趣旨のもと実施するものです(研究助成のための提案募集ではありません)。
本募集で提供いただいた情報は、別途 JST 独自で実施の調査に随時反映させていただき、ERATO として相応しい研究総括候補者(およびテーマ候補)の絞り込みや検討を進めた上で、その後改めて当該候補者を対象とした選考を、提案される研究構想にもとづいて行います。
ERATOは、規模の大きな研究費をもとに既存の研究分野を超えた分野融合や新しいアプローチによって挑戦的な基礎研究を推進することで、今後の科学技術イノベーションの創出を先導する新しい科学技術の潮流の形成を促進し、戦略目標の達成に資することを目的としています。そのために、総責任者である研究総括は、独創的な構想に基づく研究領域(プロジェクト)を自らデザインし、3~4程度の異なる分野・機能からなる研究グループを様々な専門性やバックグラウンドを持つ研究者の結集により構成し、研究プロジェクトを指揮する点に特徴があります。
このような目的を達成しつつ特徴を活かすべく、私どもは、極めて独創的かつ先見性のあるアイデアや研究哲学を持った「人」、そしてその人ならではの「テーマ」とは何かを常日頃から追求すべく、外部有識者であるパネルオフィサーの指導・助言のもと、有識者へのインタビューやアンケート、学会・研究会等への参加を通じた情報収集、各種エビデンスデータの収集・分析などをもとにした調査活動を行っております。今回その調査の一環として、「研究総括候補」「テーマ候補」双方に関する情報を提供いただきたいと考えております。
なぜこのような調査活動を私たちが重視しているのかについて、ここで説明させていただきます。
そもそも私たちが行う調査活動は、上述のように選考(研究構想提案の評価)の前段階と位置づけております。ある意味では研究構想提案を提案いただく方々をJSTがトップダウンで指名するスタイルであり、それは他の競争的資金で見られる、広く研究構想提案を公募するスタイル(ボトムアップ型)とは異なります。
これまで科学技術は人類の繁栄と生活の質の向上に大きな貢献をしてきました。そのなかでも日本は先進的な役割を担ってきましたが、近年、諸外国における研究開発の加速など日本の科学技術を取り巻く環境は大きく急速に変化しており、また、持続可能な人類社会の発展などに科学技術には依然として大きな期待が寄せられています。日本が世界に先んじて新しい科学技術領域を拓き、イノベーションの創出を促進するとともに人類社会の持続的な発展に貢献するには「世界を一変させるような一点突破型の才能のある人材を発掘し、その人が科学技術上の大きなインパクトを生み出すことに賭ける」という考えに行き着きます。またこうした研究は、独創的なアイデアをもとに、その才能のある人材が世界トップレベルの研究を行える好機を捉え、且つ、その重要性や世界の動向等にも鑑みて最適なタイミングで進められるべきものでもあります。まさにこれらの考えこそが、ERATOが制度として重視している理念の一つです。
こうした背景から、私たちはERATOの理念に適う「人」ならびに「テーマ」の双方の面で、年間を通じて調査を実施しています。
○「研究総括候補」の情報から知りたいこと
・ERATO の推進を想定しうる独創性や優位性のあるアイデアや研究哲学を有しているか
・研究プロジェクトを指揮するに相応しい指導力、若手研究者を触発し得る人物であるか
・分野融合のアプローチを進める上で、どのような分野の異なる研究者と協力できるか
○「テーマ候補」の情報から知りたいこと
・ERATO の推進で、サイエンスとしての大きなインパクトが見込める成果とは何か
・ERATO の推進を端緒として、将来実現することが期待される新たな社会的・経済的価値は何か
・上記 2 項の目的実現のアプローチとして、どのような分野融合が図られるのか
ここでは主として、当該テーマが、いかに独創性という点で際立っているか、世界を一変させうる価値を伴っているか、当該テーマを実施するに最適なタイミングであるかを把握したく考えております。その上で、その実現のためにどのような分野融合を図るのか等の効果的な手段についても把握したく考えております。
ここでは主として、当該候補者が、ユニークな研究哲学と具体的な作業仮説を兼ね備えた新しい科学技術の潮流の形成を先導するリーダーとしての能力を秘めているか、若手研究者を指導・育成するメンターとしての素養があるかを把握したく考えております。ただし、リーダー、メンターいずれの能力についても、現時点で十分に備わっていることは必ずしも求めていません。将来的にERATOのリーダーという機会を得ることで、自己研鑽しつつ世界のリーダーへと飛躍することを期待しています。
詳細は、研究総括候補およびERATOテーマ候補 記入フォームをご覧ください。
<推薦方法> (1)専用様式(Wordファイル)をダウンロードして下さい。 記載要項はこちら (2)様式に必要事項をご記入いただきまして、下記のメールアドレスまで送付願います。 |
メールによる募集は年間を通して行っております。
2023年度(令和5年度)選考に向けての募集は2022年(令和4年)9月18日(日)が締め切りです。
今回ご応募いただきましたもののうち、「研究総括候補」については、これまでと同様、JST独自の調査による研究総括候補とあわせ、その母集団とします。一方、「テーマ候補」については、パネルオフィサー(PO)等の協力を得て実施するJST独自の調査および研究総括候補の絞り込みを進めていく中で、随時検討の材料とさせていただきます。
※ERATOでは、POを競争的資金のプログラムオフィサーに位置付けています。
※なお、公平を期すため、POから候補者を母集団に推薦することはできません。
絞り込まれた候補者の方に研究構想のご提案を依頼し、提出いただいた研究構想をもとに選考審査を実施の上、研究総括を選定いたします。
JSTでは、パネルオフィサーと連携して研究総括候補者母集団についてさらに調査を進め、有力候補研究者を絞り込みます。絞り込みの後、JSTは有力候補者を訪問し、ERATOの制度や趣旨を説明した上で、研究構想の提案を依頼します。依頼を受けた有力候補者は、必要書類を作成し、JSTに研究構想を提案します。
研究構想提案要項(2021年度版)は以下からご覧いただけますので、ご参考ください。
国立研究開発法人科学技術振興機構
研究プロジェクト推進部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
Tel:03-3512-3528 Fax:03-3222-2068
募集専用 E-mail:erato-suisen[at]jst.go.jp ※[at]を@に変えてください。