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はじめに 総論 研究実施報告書 関連データ 研究代表者索引

情報通信技術に革新をもたらす量子情報処理の実現に向けた技術基盤の構築
教育における課題を踏まえた、人の生涯に亘る学習メカニズムの脳科学等による解明
がんやウィルス感染症に対して有効な革新的医薬品開発の実現のための糖鎖機能の解明と利用技術の確立
個人の遺伝情報に基づく副作用のないテーラーメイド医療実現のためのゲノム情報活用基盤技術の確立
医療・情報産業における原子・分子レベルの現象に基づく精密製品設計・高度治療実現のための次世代統合シミュレーション技術の確立
情報処理・通信における集積・機能限界の克服実現のためのナノデバイス・材料・システムの創製
非侵襲性医療システムの実現のためのナノバイオテクノロジーを活用した機能性材料・システムの創製
環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製
遺伝子情報に基づくたんぱく質解析を通した技術革新
先進医療の実現を目指した先端的基盤技術の探索・創出
新しい原理による高速大容量情報処理技術の構築
水の循環予測及び利用システムの構築
技術革新による活力に満ちた高齢化社会の実現
大きな可能性を秘めた未知領域への挑戦
分子レベルの新機能発見を通じた技術革新
脳機能の解明
環境にやさしい社会の実現
資源循環・エネルギーミニマム型社会システムの構築
 

戦略目標
脳機能の解明

脳は多くの画期的な発見が行われる可能性を秘めている研究対象であり、21世紀に残された数少ない巨大フロンティアのひとつである。また、脳科学の進歩は、人間たる所以の根元である脳を知ることにつながり、脳を知ることは即ち人間を理解することにつながる。また、脳科学研究の成果は、脳の老化の防止、アルツハイマー病等脳・神経系の困難な病気の克服、脳の原理を生かしたコンピュータやロボットの開発による新技術・新産業の創出につながる。このような意味で脳科学の推進を図り、脳機能の解明を行うことは、正に人類的課題となってきている。
したがって、戦略目標を、人間の理解の基礎として脳の働きを知るとともに、新技術・新産業の創出にも繋がることを念頭においた「脳機能の解明」とする。
なお、この脳機能の解明を行うためには、脳の働きの理解を目指す「脳を知る」、脳の老化、疾病のメカニズムの理解と制御を目指す「脳を守る」、脳型の情報処理システムの理解と構築を目指す「脳を創る」といった研究領域において、明確な研究目標を設定し、計画的に取り組むことが必要である。


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研究領域 研究総括
「脳を知る」
久野 宗
(京都大学 自然科学研究機構生理学研究所 名誉教授)

この研究領域は、脳機能の解明のうち、人間たる所以の根元である脳の働きの理解を目標とする研究を対象とする領域です。
具体的には、「脳の発生分化機構」「神経回路網の構造、機能と形成機構」「脳の高次機能(記憶、学習、意識、情動、認識と生体リズム等)」「コミュニケーションの脳機能」の解明を目標とします。

重本 隆一 (岡崎国立共同研究機構生理学研究所 教授)
「細胞膜上機能分子の動態と神経伝達調節メカニズム」  (255kb)

丹治 順 (東北大学大学院医学系研究科 教授)
「行動制御系としての前頭前野機能の解明」  (285kb)

八尾 寛 (東北大学大学院生命科学研究科 教授)
「学習・記憶のシナプス前性メカニズムの解明」  (208kb)

 


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研究領域 研究総括
「脳を守る」
杉田 秀夫
(国立精神・神経センター 名誉総長)

この研究領域は、脳機能の解明のうち、脳の老化、疾病のメカニズムの理解と制御を目標とする研究を対象とする領域です。
具体的には、「脳の発達障害の制御」「脳の老化の制御」「神経・精神障害の機構の解明」「神経・精神障害の修復法の開発」を目標とします。

荒畑 喜一 (国立精神・神経センター 部長)
「DNAチップによる遺伝性筋疾患の分子病態解明」  (260kb)

垣塚 彰 (京都大学大学院生命科学研究科 教授)
「神経変性の分子機構解析に基づく新しい治療戦略の開発」  (267kb)

金子 清俊 (国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第七部 部長)
「プリオン複製に関与する新しい因子の同定とプリオン病治療法開発への応用」  (196kb)

 


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研究領域 研究総括
「脳を創る」 甘利 俊一
(理化学研究所 脳科学総合研究センター センター長)

この研究領域は、脳機能の解明のうち、脳型情報処理システムの構築を目標とする研究を対象とする領域です。
具体的には、「脳型デバイス・アーキテクチャ(学習、連想記憶等)」「情報生成処理(認知認識、運動計画、思考、言語、評価、記憶等)システム」の構築を目標とします。

石川 正俊 (東京大学 教授)
「感覚運動統合理論に基づく「手と脳」の工学的実現」  (630kb)

銅谷 賢治 (国際電気通信基礎技術研究所 ATR脳情報研究所 計算神経生物学研究室長)
「行動系のメタ学習と情動コミュニケーション機構の解明」  (178kb)

山口 陽子 (理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー)
「海馬の動的神経機構を基礎とする状況依存的知能の設計原理」  (168kb)