本研究領域は、脳を育み、ヒトの一生を通しての学習を促進するという視点に、社会的な観点も融合した新たな視点から、健康で活力にあふれた脳を発達、成長させ、さらに維持するメカニズムの解明をめざす研究を対象とするものです。
具体的には、感覚・運動・認知・行動系を含めた学習に関与する脳機能や言語などヒトに特有な高次脳機能の発達メカニズムの解明、及びそれらの臨界期(感受性期)の有無や時期の解明、発達脳における神経回路網可塑性に関する研究、高次脳機能発達における遺伝因子と環境因子の相互作用の解明、健やかな脳機能の保持を目指した研究、精神・神経の障害の機序解明と機能回復方法の研究、社会的な環境の変化が脳機能に及ぼす影響に関する研究等が含まれます。
□酒井 邦嘉 (東京大学 大学院総合文化研究科 助教授)
「言語の脳機能に基づく獲得メカニズムの解明」
(125kb)
□櫻井 芳雄 (京都大学大学院文学研究科 教授)
「高齢脳の学習能力と可塑性のBMI法による解明」
(84kb)
□杉田 陽一 (産業技術総合研究所 研究グループ長)
「幼児脳の発達過程における学習の性質とその重要性の解明」
(68kb)
□多賀 厳太郎 (東京大学大学院教育学研究科 講師)
「乳児における発達脳科学研究」
(82kb)
□中村 克樹 (国立精神・神経センター神経研究所 部長)
「コミュニケーション機能の発達における「身体性」の役割」
(88kb)
□平野 丈夫 (京都大学大学院理学研究科 教授)
「小脳による学習機構についての包括的研究」
(83kb)
|